目次
突然の不在
大学時代からの友人翔平(しょうへい)が、ある日突然「この世から消えた」。
最後に会ったのは、いつもの居酒屋での飲み会。特に変わった様子もなく、普段通り他愛ない話をして、
「じゃあ、また来週な。」
そう言って別れた翌日——翔平は忽然と姿を消した。
連絡がつかず、家にもいない。職場にも行っていない。
スマホも財布も、家の中に残されたままだった。
消えた痕跡
警察にも捜索願が出された。
だが、監視カメラには「最後に飲み会を終えて店を出た姿」までしか映っていない。
そこから数メートル歩いた場所で、彼の足取りはぷつりと途絶えていた。
防犯カメラの映像も、急に彼の姿がスッと消えてしまう。
まるで最初から存在していなかったかのように。
友人たちの記憶
それから数日後、不思議なことが起きた。
大学の仲間たちと再び集まった時、翔平の話題を出すと、誰も「翔平」のことを思い出せないと言い出した。
「え?誰それ?」
「そんな奴、俺たちのグループにいた?」
仲の良かったはずの友人たちが、一人また一人と、翔平の記憶をなくしていく。
写真を見せても、「知らない人」としか言わない。
翔平が写っていた集合写真は、なぜか1人分のスペースがぽっかり空いていた。
最後に残されたメッセージ
唯一、俺のスマホには、消える前日に翔平から送られたLINEだけが残っていた。
そこには、たった一言。
『俺、たぶん明日この世から消えるわ』
冗談だと思って笑い飛ばした。
でも、今になって思えば、あれは本気だった。
誰も覚えていない友人
今では、翔平の存在を覚えているのは俺一人だけだ。
家族も、知り合いも、大学の名簿にも、翔平という名前はどこにも存在しない。
何かがおかしい。
そして最近、俺のスマホにこんなメッセージが届いた。
『次は、お前の番だよ。消えるのは、案外静かで楽だ。』
送り主は「翔平」とだけ表示されていた。
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