目次
【友人たちとの貸別荘旅行】
大学時代の友人4人で計画した1泊2日の貸別荘旅行。
郊外の山奥にある静かな貸別荘は、写真で見る限りも綺麗で設備も充実。
「ここなら気兼ねなく騒げるな!」と、みんなワクワクして現地へ向かった。
夕方にチェックインし、バーベキューの準備をしながら、何気なく宿の案内ファイルを眺めていた。
その片隅には、小さくこう書かれていた。
「夜10時以降、2階の部屋には立ち入らないでください。」
【2階の足音】
夜10時を過ぎたころ、リビングでトランプをしていると、
「ギシ……ギシ……」
と、2階の床板を踏む音が聞こえた。
最初は誰かがトイレに行ったのかと思った。
しかし、全員が1階にいた。
「古いから軋んでるだけじゃない?」
と笑い合い、そのままゲームを続けた。
だが——その音は、明らかに歩き回る足音だった。
「ギシ……ギシ……ギシ……」
誰もいないはずの2階を、何者かがゆっくり歩いている。
【カメラに映ったもの】
不安になった1人がスマホを手に、2階へ確認に向かった。
ライトを点けて映像を録画しながら上がっていく。
そこには誰もいなかった。
だが、戻ってきた友人の顔は青ざめていた。
「録画……見てみろよ。」
画面を再生すると、誰もいないはずの廊下の奥、カメラのフレームの片隅に——
白いワンピースを着た女が立っていた。
【貸別荘の注意書きの意味】
翌朝、チェックアウトの際、管理人にこのことを話した。
すると、管理人は静かにこう答えた。
「……ああ、その部屋ね。前の宿泊客が事故で亡くなった部屋なんです。
夜10時以降、どうしても2階で音がするでしょう? それ以上関わらない方がいいですよ。」
ゾッとした。
貸別荘の注意書きは、警告だった。
【エピローグ】
自宅に戻り、ふとスマホのアルバムを見返すと、
2階を撮ったあの動画のラスト数秒に、耳を疑うような音声が入っていた。
「次は、あなただよ。」
女の声で、はっきりと。
貸別荘は、まだ貸し出し中だという。
■おすすめ
マンガ無料立ち読み

1冊115円のDMMコミックレンタル!

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】

ロリポップ!

ムームーサーバー

新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp


![]() | 新品価格 |

![]() |

![]() | ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ] 価格:1078円 |

