怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

子どもたちがゾロゾロ歩いていた夜 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

投稿日:

真夜中の奇妙な行列

それは梅雨のじめじめした夜だった。

窓を少しだけ開けたまま寝ていたら、ふと外から小さな足音が聞こえて目が覚めた。

サンダルがアスファルトをペタペタ踏むような音。

時刻は深夜2時過ぎ。

「こんな時間に子どもなんて……」

不思議に思いながらカーテンの隙間からそっと覗いた。

街灯の下を、小学生くらいの子どもたちがゾロゾロ歩いていた。

変わらない顔ぶれ

白っぽい服を着た子ばかりで、皆うつむいて静かに歩いている。

列はまっすぐ、家の前を通り過ぎ、遠くへ消えていった。

最初は夏祭りか何かの帰りかと思ったが——

次の日、同じ時間にまた足音で目が覚めた。

窓から覗くと、昨夜と同じ子どもたちが、同じ順番で、同じ顔ぶれでゾロゾロと歩いていた。

しかも、皆、裸足だった。

消えた子どもたち

不気味に思い、近所の交番で話してみた。

すると、警官は顔色を変えた。

「このあたりで、数年前に子どもたちの集団失踪があったの知ってます?」

聞けば、夏祭りの帰り道、10人くらいの小学生が行方不明になったらしい。

最後に目撃されたのは、自宅近くのこの道だと。

背筋が冷たくなった。

忘れられない最後の夜

その話を聞いた夜、また足音が聞こえた。

窓から覗くと、あの子たちが今夜もゾロゾロ歩いていた。

だが、ひとつだけ違っていた。

列の最後尾に、見覚えのある子が一人増えていた。

向かいの家の男の子、隣に住んでいたはずの……。

朝になると、ニュースでその子の失踪が報じられていた。

それ以来、あの行列が通るたび、列の人数が少しずつ増えていく。

今夜もまた、足音が聞こえてくる。



■おすすめ

マンガ無料立ち読み

1冊115円のDMMコミックレンタル!

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】




ロリポップ!

ムームーサーバー


新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp



世界の心霊写真 ~カメラがとらえた幽霊たち、その歴史と真偽

新品価格
¥3,080から
(2024/10/17 10:26時点)



ほんとうにあった怖い話「年上の彼女」



ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ]

価格:1078円
(2024/7/23 13:25時点)
感想(1件)



-怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集
-, , , , , ,

Copyright© 映画・ドラマ・本・怖い話・奇妙な話・不思議な話・短編・ガールズ戦士シリーズ・Girls2(ガールズガールズ)などの紹介・感想ブログです。 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.