怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

【怖い話】「人を呪わば穴二つ──復讐の代償」 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

投稿日:

人を呪わば穴二つとは

「人を呪わば穴二つ」とは、
誰かに恨みや呪いを向ければ、自分にも同じ不幸が返ってくる、
という日本の古い諺だ。

一つは呪われた相手の墓穴。
もう一つは、呪った自分の墓穴。

恨みの感情は、巡り巡って自分にも破滅をもたらす、という警告の言葉だ。

しかし、俺が体験した話は、そんな比喩じゃ済まされない、
まさに「呪いの現実」だった。

嫌われ者の同僚

職場に中沢という男がいた。
口は悪いし、嫌がらせのように後輩をいじめ、陰口も当たり前。

俺も何度も理不尽に罵倒され、次第に中沢を心の底から憎むようになっていった。

ある日、同僚の一人が俺に言った。

「どうしても許せないなら、この神社行ってみろよ。
本当に相手が不幸になるらしい。」

悪ふざけ半分で、俺は教えられたその古い神社へ向かった。

呪いの儀式

神社は、森の奥にひっそりと建っていた。

社の前には、小さな石碑にこう刻まれていた。

「人を呪わば穴二つ」

供えられていた藁人形と釘を手に取り、
中沢の名前を書き、夜中に釘を打ち込んだ。

その瞬間、背後でカサ…カサ…と木の枝が揺れる音がした。

振り向いても、誰もいない。

呪いは現実に

翌日、中沢は階段から転落して大怪我を負った。

俺は内心「まさか……」と思いながらも、どこか溜飲が下がる思いだった。

だが、その夜。

夢の中で、自分が穴に落ちる映像が何度も繰り返された。

目覚めた後も、足元がぐらつく感覚が残り、嫌な予感がした。

穴二つ

その日、会社の近くで工事をしていた道路を歩いていると、
足を滑らせ、工事用の穴に落ちかけた。

ギリギリのところで作業員に救い上げられたが、
穴の底には、見覚えのあるものが落ちていた。

——神社で使った、あの藁人形。

「人を呪わば穴二つ」。
呪った瞬間、自分の墓穴もすでに掘られていたのかもしれない。

あのとき落ちていれば、きっと、中沢と並んで“二つ目の穴”に埋められていただろう。



■おすすめ

マンガ無料立ち読み

1冊115円のDMMコミックレンタル!

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】




ロリポップ!

ムームーサーバー


新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp



世界の心霊写真 ~カメラがとらえた幽霊たち、その歴史と真偽

新品価格
¥3,080から
(2024/10/17 10:26時点)



ほんとうにあった怖い話「年上の彼女」



ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ]

価格:1078円
(2024/7/23 13:25時点)
感想(1件)



-怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集
-, , , , ,

Copyright© 映画・ドラマ・本・怖い話・奇妙な話・不思議な話・短編・ガールズ戦士シリーズ・Girls2(ガールズガールズ)などの紹介・感想ブログです。 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.