目次
■1. 転勤先での一人暮らし
これは私が転勤先のワンルームマンションで体験した実話です。
築浅で清潔感もあり、駅からも近く、文句なしの物件でした。
事故物件などでは決してありません。
ただ、入居初日の夜から、部屋の天井に違和感がありました。
天井の隅に、ポツンと小さなシミのような影。
「カビかな」と思っていたのですが、
翌朝には消えていたので気に留めませんでした。
■2. 繰り返される「気配」
その後も毎晩、決まって午前2時頃になると、部屋の空気が急に冷たくなるんです。
寝ていても、ふと目が覚めてしまう。
最初はクーラーのせいかと思いましたが、電源は切ってある。
ある夜、目を開けた瞬間、天井の影が異様に長く伸びていることに気づきました。
そして、目が慣れるにつれてそれが“影”ではなく──
真っ白い女の首が、天井からぶら下がっていることに気づいたんです。
髪はまっすぐに垂れ、顔は無表情で、目だけがぎょろりとこちらを見下ろしていました。
■3. 声にならない叫び
動けない。声も出せない。
その首は、ただ静かに、まるでこちらの反応を見ているかのようにぶら下がっている。
瞬きもせず、目だけが生きているようだった。
次に目が覚めた時は、朝日が差し込んでいて、何事もなかったかのような部屋の空気。
夢だったのかと自分に言い聞かせました。
でも──天井には再び、小さなシミが残っていた。
■4. 同じ体験者
後日、同じマンションに住む女性とエレベーターで一緒になった時、
何気なく「この建物、夜ちょっと空気が重くないですか?」と聞いてみました。
すると、彼女は一瞬黙って、こう言ったんです。
「もしかして、天井から首……見えました?」
彼女もまったく同じものを見たと言いました。
そして、私はその後すぐに引っ越しました。
「天井を見たら、次は“呼ばれる”って、噂あるんですよ」
そう言い残して、彼女はマンションを後にしました。
■5. 今も天井には
私はその後すぐに退去しました。
でも、あの部屋の天井を思い出すと、今でも背中が冷たくなります。
今、誰かがあの部屋に住んでいるとしたら。
きっとまた、深夜2時に天井から真っ白い首が降りてくるのでしょう。
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