怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

“あの中古バイク”には乗ってはいけなかった 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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■ 念願のバイク購入

大学生になってすぐ、ずっと憧れていた中型バイクを買いました。

とはいえ新車は高くて手が出ないので、ネットの個人売買サイトで見つけた中古のCB400。

値段は相場より安かったけど、走行距離も少なく、見た目も綺麗だった。

「事故歴なし、整備済み、すぐ乗れます」と書かれていたのも安心材料でした。

それが、間違いの始まりでした。

■ 最初の違和感

購入してすぐ、夜の国道を走っていると、ヘルメットの中で“声”がすることに気づきました。

「やめろ……」

最初は風の音だと思いました。

でも信号待ちで止まっている時にも、耳元でハッキリと声がしたんです。

「ここじゃない……もどれ……」

■ 走行中の異変

ある夜、友人とツーリング中、峠道で急にハンドルが重くなるという現象が起きました。

ブレーキも利きにくく、直線なのにバイクが勝手に曲がろうとする。

慌てて減速し、なんとか停車。

その時、シートの下から「ズズ……ズズ……」と何かが這うような音が聞こえてきた。

ライトで照らしても何も見えない。でも確かに、誰かがいる感触がしたんです。

■ 前の持ち主の正体

怖くなって、売主に連絡を取ろうとしました。

しかし電話はつながらず、アカウントも削除されていた。

仕方なく車体番号をもとに修理業者に調べてもらうと、一年前に峠道で死亡事故を起こしたバイクだったことが分かりました。

運転していたのは20代の男性。

コーナーでハンドル操作を誤り、ガードレールを突き破って転落。即死。

——その場所は、俺がハンドルが利かなくなった峠と同じ場所だった。

■ 最後の声

バイクを手放そうと決めた日の夜、最後のように短距離だけ乗った。

帰宅してエンジンを切った瞬間、バックミラーに後部座席に座る誰かの姿が映っていた。

ヘルメット姿、でも顔が血で濡れていて……

「返せ」

低い声が、もう一度耳元で聞こえた。

■ 今はもう無い

そのバイクは、知り合いのバイク屋に引き取ってもらった。

廃車にしたと聞いたけれど、後日、別の中古サイトにまったく同じ車体、ナンバーすら一致するバイクが掲載されているのを見た。

——今も、あの声の主が誰かと、走っているかもしれない。



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