これは、私が3年前に体験した、今でも理由が説明できない奇妙で恐ろしい出来事です。
体調も精神状態も正常だったのに、ある部屋に入ると決まって“異常な眠気”に襲われる。
今思い返しても、あれはただの疲労ではありませんでした。
目次
【1. 仮眠室の異変】
当時私は都内のコールセンターで夜勤のバイトをしていました。
社員用の仮眠室が一つだけあり、仮眠OKのシフトでは交代でそこで1~2時間ほど休憩できるのです。
ある深夜1時過ぎ、その日は体調も問題なく、コーヒーを飲んだ直後にもかかわらず、
仮眠室に入って10秒もたたないうちに、猛烈な眠気に襲われました。
まぶたが重く、体がベッドに沈み込む感覚。
「少し目をつぶろう」と思った直後、意識が遠のいていきました。
【2. 夢か、現実か】
気がつくと、体がまったく動かない。
金縛りでした。声も出せず、目だけがうっすら開いた状態。
その視界の端、ベッドの横に、“黒い人影”が座っているのが見えたのです。
顔はわからない。でも、確かにこちらを見下ろしていた。
身動きが取れず、ただその存在を感じ続ける時間が続きました。
そして――突然、その影が私の耳元で、
「ねむれ……ねむれ……」と、低く囁いたのです。
【3. 他の人も…?】
仮眠から目覚めてすぐ、同じ夜勤仲間に冗談半分で聞いてみました。
「仮眠室でさ、変な夢とか見ない?」
すると、1人の先輩が顔色を変えて、
「……俺もさ、何度かあの部屋で金縛りになってる。で、必ず“誰かが囁いてくる”んだよ」と。
その後、その先輩は仮眠室を使わなくなり、私も仮眠はデスクで取るようになりました。
仮眠室の利用者が減ったせいか、いつの間にか“備品庫”として使われるようになったと聞きます。
【4. 今でも感じる違和感】
あれ以来、「眠気」に対して異常に敏感になりました。
満員電車の中でも、ふとしたタイミングで“あの眠気”を思い出すことがあります。
たまに、どうしようもないほどの眠気に襲われて、体が言うことをきかなくなる瞬間。
もしかすると、“あの声”がどこかでまだ私を見つけて囁いているのではないかとすら感じるのです。
あの部屋には、誰かが「眠ること」を利用して入り込む場所があったのかもしれません。
■おすすめ
マンガ無料立ち読み

1冊115円のDMMコミックレンタル!

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】

ロリポップ!

ムームーサーバー

新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp


![]() | 新品価格 |

![]() |

![]() | ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ] 価格:1078円 |

