怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

開けてはいけない箱──それを見た夜から、誰かがノックする 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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謎の「箱」が押し入れから出てきた

これは、実際に僕が一人暮らしのアパートで体験した話です。

引っ越し当日、荷物を整理していると、押し入れの奥に小さな木箱がしまわれているのに気づきました。
サイズはお弁当箱ほどで、桐のような質感。ふたには何かの文字らしき模様が彫られていましたが、判読不能でした。

不動産屋に確認しても、「以前の入居者が忘れていったかも」とのこと。

何となく捨てるのも気が引けて、しばらくテレビ台の上に置いておくことにしたんです。

それが、間違いのはじまりでした。

箱が開かない

気になって、数日後に開けようとしてみたんですが、ふたはびくともしない。
金具もロックもないのに、何かに強く固定されているかのようで、どうやっても開かない。

でも、その日から部屋に違和感が出はじめたんです。

・夜になると、廊下から「コン……コン……」というノックのような音
・風もないのに、カーテンが一瞬だけ揺れる
・寝ていると、耳元でかすれた声が「あけて……」と

正直、疲れているだけだと思い込もうとしてました。

勝手に開いた夜

ある夜、眠りが浅くて何度も目を覚ましていたときのこと。
ふと、金属が「カチリ」と鳴る音で目が覚めました。

部屋のどこかで、何かが開いた音。

身を起こすと、暗闇の中で、テレビ台の上の木箱が勝手にふたを開いていたんです。
明らかに今までびくともしなかった箱が、何の音もなく、すーっと開いていた。

中には、何も入っていないように見えました。
でも、そこから出てきたのは──異様な気配でした。

直後、テレビの画面が突然つき、砂嵐の中で「ガッ……ガガ……」というノイズと共に、誰かの声が聞こえた。

「……ありがとう。やっと出られた……」

消えた箱と続くノック

翌朝、木箱は跡形もなく消えていました。

床にあったはずの位置には、うっすらと黒い手形のような跡だけが残っていました。

不動産屋に再び確認しても、「そんな箱は聞いていない。前の住人の連絡先も不明」と言われました。

それ以来、誰もいないはずの時間帯に、玄関のドアが「コツン、コツン」とノックされる日が続いています。

モニターには何も映らないのに、音だけは、はっきり聞こえる。

今でも、ノックは続く

箱はもうない。
でも、“何か”が部屋に残ってしまったのかもしれません。

眠ろうとすると、耳元に声が近づいてくる。

「次は、あなたの中に入ってもいい?」



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