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月が2つ浮かんでいた夜──帰れなかった帰り道 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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■1. いつもと違う夜空

これは数年前、山間の町で体験した不思議で少し怖い話です。

仕事で地方に出張し、小さな温泉街にあるビジネスホテルに泊まっていました。
予定が早く終わったので、夕食後に近くの小道をぶらぶら歩くことにしたんです。

空気も澄んでいて、空にはきれいな月が浮かんでいた。
でも、ふと視線を少しずらした瞬間──
もう1つ、同じくらいの大きさの月が、少し離れた位置に浮かんでいるのが見えました。

(え? 二重に見えてるのか?)

眼鏡を外しても、目をこすっても、はっきりと月が2つ。

■2. 歩いても、帰れない

「珍しい現象かな」と思い、そのまま歩いていたんですが、気づくと周囲の風景が微妙におかしいことに気づきました。

街灯の数がやけに少ない。
家の窓も、どこも真っ暗で人の気配がしない。
空気もどこか“重たい”。

スマホを見ても、GPSが現在地を正しく表示しない。
マップアプリは「通信エラー」とだけ表示されていた。

■3. もう一つの世界

不安になって来た道を引き返そうとした時、後ろから声が聞こえました。

「どっちの月を見たの?」

振り返ると、小さな女の子が立っていました。
浴衣姿で、手には提灯。

「……大きい方を見たなら、こっちに戻っちゃダメだよ」

そう言うと、女の子は森の中へと走って消えていきました。

■4. 選び直す

空を見上げると、2つの月のうち、片方がわずかに赤みがかっていた。
言われた通り、私は“もう一方”の白く光る月を選んで、その方向にある道を選びました。

5分ほど歩くと、突然スマホが鳴り出し、電波が復活。
現在地もきちんと表示され、ホテルの場所も分かるようになった。

まるで、何かの“境界”を越えたような感覚。

■5. ホテルで聞いた話

ホテルに戻り、フロントの人に「この辺、月が2つ見えることってあるんですか?」と何気なく聞くと、
受付の年配女性が一瞬、顔をこわばらせ、少し驚いた顔をしながら。

「……何を言ってるんですか。」

そう言って笑われた。



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