目次
好奇心から始まった深夜の遊び
これは、大学の夏休みに友人3人とシェアハウスを借りて過ごしていたときに、実際に僕が体験した話です。
ある夜、暇を持て余していた僕らは、ネットで話題になっていた「開いてはいけない扉の儀式」という怪談を見つけました。
内容はこうです。
深夜2時ちょうどに
部屋のドアを三回ノックし
鏡の前で「開けます」と三回唱える
すると、“向こう”の何かが反応して開いてしまうかもしれない
当然、みんな最初は笑っていました。
「こんなの信じる奴いんの?」
「開いたら逆に面白いわ」
で、僕がノリでやることになったんです。
その瞬間
深夜1時58分、友人たちはリビングで待機し、僕だけが浴室の鏡の前に立ちました。
ドアを三回ノック。
静寂の中、時計の秒針が2:00を打つ。
そして、鏡を見つめながら、3回唱えました。
「開けます。開けます。開けます。」
……何も起きない。
安堵とともに、「ほら、何もないじゃん」と笑おうとしたそのとき。
風もないのに、浴室のドアが「キィ……」と、ゆっくり開いたんです。
おかしいのは、そこから
僕がリビングに戻ると、みんなが真顔で僕を見ていました。
「お前……いまどこ行ってた?」
「は?浴室だけど」
「いや、2時から10分間くらい、お前、いなかったんだよ。
お前、外出たんじゃないの?」
スマホを見ると、2時11分。
鏡の前に立ったのが2:00だったはずなのに、記憶にない空白の時間ができていました。
しかも、その日を境に、妙なことが続くようになったんです。
連れてきたもの
・鏡の中に、誰かの“後ろ姿”が一瞬映る
・深夜2時になると、部屋のどこかから「コン…コン…」というノック音
・ふと目を覚ますと、天井の角に“黒い何か”が張りついて見下ろしている
極めつけは、友人の一人が夢の中で、何度も僕にこう言われたそうです。
「お前、開けちゃったよな? もう閉じないからな。」
僕はそんなこと言った覚えがない。
でも、その言葉は、私の声だったと言います。
最後の確認
あれから数ヶ月経って、今は別の部屋に引っ越しました。
でも深夜2時が近づくと、何となく胸騒ぎがして眠れません。
先日、ふと浴室の鏡を見たとき、こんな落書きが見えました。
「本当に、開いちゃったか」
僕は今でも、閉じる方法を知らないままです。
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