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【深夜の国道沿いにいた“何か”】
これは3年前、仕事で地方出張していたときに体験した話です。
宿泊先のビジネスホテルが最寄駅から離れていたため、
夜道を歩いて戻る途中、国道沿いの歩道を一人で歩いていました。
時刻は23時半を過ぎていて、通る車もまばら。
街灯の間隔が広く、視界は暗く、
時おり風に揺れる看板の音だけが耳に残っていました。
そんなとき、前方にある街灯の下で何かが動いているのが見えたんです。
【不自然な“踊り”】
それは、黒い影のような人型の何かでした。
男女の区別も、服のディテールも見えないほど真っ黒な輪郭。
でも確かに、人間のようなシルエットで、異様な動きをしていました。
手足をバタバタと大きく動かして、
まるでリズムのない踊りのように、ゆっくりと回りながら跳ねている。
私は立ち止まり、物陰からそれを見つめてしまいました。
【次第に“数が増えていく”】
しばらく見ていると、その“黒い人”の背後から、
もう一体、そしてもう一体と同じ姿が現れはじめた。
まったく同じ動き、同じリズム。
無音の夜に、不自然なまでに整った“静かな踊り”。
その数は、見る間に5人、8人、10人……と増えていきました。
逃げなければと思った瞬間、
一番手前の“黒い人”がピタリと動きを止め、
こちらを振り向いた。
【“仲間になろう”という動き】
顔はなかった。目も口もない。
でも、明確に“こっちを見ている”感覚があった。
そして次の瞬間、全員がこちらに向かって、
両手を広げて「おいで」とでも言うような動きを始めた。
私は全力でその場を離れ、ホテルまで走り抜けました。
【翌朝の奇妙な一報】
翌朝、チェックアウト前にホテルのロビーで地元のニュースを見ていると、
昨夜私がいたあたりの国道で、ひとりの男性が車にひかれて死亡したという速報が流れました。
事故の目撃者によれば、
「黒い服を着て、踊るような動きをしていた」という証言があったそうです。
その被害者の名前は、見覚えのある同僚の名字でした。
彼は、私と同じ出張先にいたが、前日の夜、飲み会のあと別行動をしていた。
【それ以来、時々見える】
帰京後しばらくして、
夜道で黒い人影が一瞬だけ踊るように跳ねる姿を何度か見かけました。
気のせいかもしれないと思いたかった。
でも、見かけるたびに、
人数が少しずつ増えている気がしてならない。
先日、自宅近くの公園で見たときは、“12人”いた。
全員が同じタイミングで、
私の方に向かって手を広げ、静かに踊り始めた。
たぶん、彼らは仲間を探している。
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