目次
作品データ
作品名：『古畑任三郎（第2シリーズ）』第2話「笑わない女」（英題：The Woman Who Doesn’t Smile）
初回放送：1996年1月17日（フジテレビ）／脚本：三谷幸喜／演出：松田秀知。ゲスト：沢口靖子（宇佐美ヨリエ役）、相島一之（阿部哲也役）。
ランタイム（地上波放送尺の目安）：約47分（第2シリーズ再放送編成データより）。
あらすじ（ネタバレ最小限）
舞台は森に囲まれた全寮制女子高校。生活科主任で寮長の宇佐美ヨリエ（沢口靖子）は、校内で同僚の国語教師・阿部哲也（相島一之）を殺害。翌朝、現場に現れた古畑任三郎（田村正和）は状況の“わずかな違和感”から寮に泊まり込みでの徹底捜査を開始する。規律と統制を重んじ決して笑わない女の素顔に、古畑の観察力がじわじわと迫っていく――。
見どころ
“笑わない”というキャラ造形が核：感情を見せないヨリエの所作・言葉遣い・生活習慣が、事件の論理と密接に結び付く構成。古畑の質問が表情の揺らぎを手掛かりに真相へ導く。
学内というクローズド・サークル：寮という閉鎖空間での“持ち物・動線・時間管理”のズレを拾い上げる捜査が冴える“会話劇×状況証拠”の醍醐味。
沢口靖子の冷ややかな存在感：抑制のきいた演技で“完全犯罪”の論理を支えるゲスト回としてファンにも評価が高い。英題は配信データ等で“The Woman Who Doesn’t Smile”と表記される。
キャスト
田村正和（古畑任三郎）／西村雅彦（今泉慎太郎）／沢口靖子（宇佐美ヨリエ）／相島一之（阿部哲也）ほか。
脚本：三谷幸喜
演出：松田秀知。
個人的感想
嘘を受けない沢口靖子いいですね。
嘘言わないながら、古畑とやりある姿がすごいです。
ここまでの制約のもと、なんとか完全犯罪をこなそうと頑張った気がします。
この犯人に、制約なしで再度出演してほしいです。
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短評
“笑わない女”の規律と沈黙をテーマに、古畑の微細な観察と会話の“綻び”で崩していく、静かな緊張感が持ち味の一編。学園という限定空間ならではのモノ・動線・時間のパズルが端正に組み上がり、シリーズ中盤の名品として今も語り継がれる回です。
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