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真夏の夜
大学生のコウタは、夏休みもどこへもいかずに、いつものワンルームのアパートで一人過ごしていた。
ある夜、コウタはいつものようにベッドで寝ていた。窓からはセミの声が聞こえ、部屋は蒸し暑かった。
ふと、コウタは目を覚ました。部屋の中は薄暗く、窓の外は月明かりに照らされていた。
コウタは時計を見ると、午前2時過ぎだった。まだ早い時間だったが、二度寝することにした。
しかし、コウタはなかなか寝付けなかった。頭を取り留めもないことがぐるぐる回っていた。
しばらくすると、コウタは部屋のドアが開く音が聞こえた。
コウタは恐怖で声も出せなかった。誰かが入ってきたのだろうか？
コウタはゆっくりと体を起こし、ドアの方を見た。しかし、ドアは開いていなかった。
コウタはホッと胸を撫で下ろしたが、今度は窓から物音が聞こえた。
コウタは窓の方を向くと、そこには黒い影が立っていた。
影はゆっくりと近づいてくる。コウタは恐怖で体が震えた。
影はコウタの目の前に立ち止まり、顔を近づけた。
コウタは、その顔を見た瞬間、言葉を失った。
それは、明らかに人間ではない顔だった。真っ白な顔に、大きな黒い目玉が二つ。そして、口は裂けるように大きく開いていた。
コウタは叫び声を上げようとしたが、声が出なかった。恐怖で体が動かなかった。
影は、コウタの耳元で囁いた。
「助けて…」
その声は、女のような、子供のような、奇妙な声だった。
コウタは、恐怖で気を失ってしまった。
翌朝
コウタは、ベッドの上で目を覚ました。昨夜のことは夢だったのか？
コウタは、部屋を見渡した。何も異常は見当たらなかった。
しかし、コウタは夢とは信じられなかった。夢にしてはあまりにもリアルだったからだ。
コウタは、昨夜のことを誰にも話さなかった。
しかし、その日からコウタは毎晩悪夢を見るようになった。
夢の中では、あの黒い影が現れ、コウタに恐怖を与え続ける。
コウタは、精神的に追い詰められていく。
ある日
コウタは、耐え切れなくなり、友人たちに昨夜のことを話した。
友人は、コウタの話に驚き、霊媒師に相談することを勧めた。
コウタは、半信半疑だったが、藁にもすがる気持ちで霊媒師を訪ねることにした。
霊媒師
霊媒師は、コウタの話を聞き、部屋を調べた。
そして、霊媒師は、コウタの部屋に確かに霊が存在することを確認した。
その霊は、かつてこのアパートで起きた殺人事件の被害者の霊だという。
被害者は、若い女性で、深夜に何者かに殺害されたという。
霊は、コウタに助けを求めていただけだったのだ。
除霊
霊媒師は、除霊を行うことになった。
除霊は、数時間にも及び、大変な作業だった。しかし、霊媒師の努力は実を結び、霊は無事に成仏した。
その後
コウタは、悪夢を見ることはなくなった。
そして、コウタは再び穏やかな生活を取り戻すことができた。
この体験談は、実際にあった出来事を元にしています。
心霊現象を信じるかどうかは人それぞれですが、この体験談が、少しでも皆様の参考になれば幸いです。
なお、もし、心霊現象でお困りの場合は、霊媒師などの専門家に相談することをお勧めします。
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