今回は、少し古い作品、金田一耕助シリーズの「夜歩く」です。
私、金田一耕助シリーズが好きで、たくさん読んでいます。
ちょっと前から再読を初めて今回は、時系列で読んでいこうと思って、本陣殺人事件から読み始めました。
出版順じゃなくて、金田一耕助の生涯の通り、時系列で読んでいっています。
途中で、他の本読んだり、マンガ読んだり、ドラマ見たり、と横道にそれるのでなかなか進まないのですが、今回は戻ってきて読んだので感想と紹介です。
あらすじ(Wikipediaより)
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私こと屋代寅太は、某私立大学で知り合った仙石直記から相談を持ちかけられた。去年の10月3日にキャバレー「花」で佝僂(せむし)の画家の蜂屋小市を狙撃する事件を起こしたのは、腹違いの妹である古神八千代だと言うのである。
狙撃の理由は、八千代宛に届いた3通にわたる奇妙な手紙にあるようであった。去年の夏ごろ届いたその手紙には、「われ東京へ来れり。近く汝と見参せん。……汝夜歩くなかれ。」と、古神家の内情に精通している者しか知らないはずの八千代の夢遊病のことが書かれており、佝僂の写真が首から上を切られて同封されていた……。
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目次
・化け物屋敷 おどろおどろしい!
横溝正史さんの本の多くがそうなのですが、雰囲気がおどろおどろしいです。
今回の作品も相変わらず、酒乱、夢遊病、せむし、そんでもって人間関係ぐちゃぐちゃという屋敷が舞台です。
読んでいると、そんな屋敷の中に自分が入っていろいろと目撃、体験するのが疑似体験できます。
とても怖くて、不気味なんですが、どんどんと読み進めたくなっちゃうところが横溝正史作品ですね。
面白いです。
・金田一耕助の出てくるタイミングが絶妙
金田一耕助作品にはよくあるんですが、金田一耕助がなかなか出てこないっていうのがあります。
夜歩くでも、そうなのですが、話の中盤まで出てきません。
でも、出てくるタイミングが絶妙です。
事件が立て続けに起きて、いったん落ち着いたかなって時に、金田一耕助が登場し、そして大事件が発生。
金田一耕助が出てくるといままでの話が大きく動き出します。
狂言回し的な役回りだったりしますが、話を大きく動かすとてもいいキャラです。
・役立つかわからないけど、読み方メモ
なかなか古い作品なので、時々読み方がわからない感じが出てくるんですよね。
そのメモです。なんかこの読み方一覧だけでも不気味。
・古神 ふるがみ
・お柳 おりゅう
・佝僂 せむし
・金田一耕助シリーズ 夜歩く 著:横溝正史のまとめ
長編ではありますが、古い作品の長編なんでいまでいう中編くらいになります。
だいたい340ページくらい。
古い作品ではありますが、とても読みやすくてサクッと読めます。
・化け物屋敷 おどろおどろしい!
横溝正史作品の不気味さ、おどろおどろしさが集約された屋敷です。
・金田一耕助の出てくるタイミングが絶妙
事件が立て続けに起きて、いったん落ち着いて、金田一耕助が登場!、そして大事件発生へ。
テンポがいいです。
・役立つかわからないけど、読み方メモ
・古神 ふるがみ
・お柳 おりゅう
・佝僂 せむし
横溝正史さんの本は、どれもとても面白いのですが、古い作品だけあってちょっと言葉遣いが古かったりします。
あと、個人的なところなのですが、作品世界に没頭するまでにちょっと時間がかかるんですよね。
読み始めて、30~40ページくらいになると小説の世界に引き込まれてそのあとは先が気になり、面白くて一気に読めちゃいます。
本を開いた1ページから30ページまではいまいち小説の世界に引き込まれない。
私と横溝正史さんの本の相性の話でした。
どうでもいいですね。
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