体験談:深夜に届いた不気味なチャットの正体
僕はよくオンラインで友人とチャットをするのですが、数ヶ月前、今でも思い出すと背筋が凍る出来事がありました。夜中にパソコンを使いながら、いつも通り友人たちと雑談をしていたときのことです。深夜1時を過ぎ、会話が途切れたタイミングで、突然見覚えのないユーザーからチャットが届きました。
「こんにちは」
そんな簡潔なメッセージでした。ユーザー名もアイコンも見たことがなく、共通の友人もいないので、誰かのいたずらか何かだろうと思い、無視することにしました。しかし、数分後、再びメッセージが届きました。
「どうして返事をしないの?」
少し気味が悪くなり、無視を続けようと思いましたが、相手がしつこくメッセージを送り続けてきます。
「見えてるんでしょ?」
「一人でいるの?」
さすがに気味が悪くなり、ブロックしようとしましたが、なぜかそのユーザーがリストに表示されず、ブロックすることができません。代わりに、画面に次々と新しいメッセージが表示されました。
「返事をしてよ」
「どうして無視するの?」
「今、後ろを見てみて」
その瞬間、全身に冷たい汗が流れました。背後に何もいないことを確認するため、ゆっくりと振り返りましたが、当然部屋には誰もいません。それでも、恐怖で心臓がドクドクと高鳴り、手が震えました。
落ち着こうと深呼吸をしてから、再び画面を見ると、また新しいメッセージが届いていました。
「そこにはいないよ。でも、近くにいる」
恐怖がピークに達し、僕はすぐにパソコンをシャットダウンしようとしましたが、画面がフリーズし、操作を受け付けません。画面上には、見知らぬ人物の顔がぼんやりと映し出され、その人物がこちらをじっと見つめているようでした。まるで、画面越しにこちらを監視しているような不気味な視線に耐えられず、僕はパソコンの電源を強制的に切りました。
その後、何とか冷静を取り戻そうとしましたが、部屋の静寂がかえって不安を煽ります。パソコンを再起動する気にはなれず、その日は何とか眠ろうとしました。しかし、ベッドに入っても、耳元で微かに誰かが囁くような気がして、なかなか寝付けませんでした。
翌日、恐る恐るパソコンを起動してみると、チャットアプリには昨夜の痕跡が一切残っていませんでした。あの不気味なユーザーの名前もメッセージもすべて消えており、ログにも記録はありません。しかし、ひとつだけ異常なことがありました。デスクトップの背景画像が勝手に変わっており、そこには暗い道の奥でこちらを見つめるぼんやりとした人影が映っていました。
それ以来、そのユーザーからのメッセージは来ていませんが、今でも深夜にチャットをしていると、ふと背後が気になってしまいます。あの時、本当に誰かがこちらを見ていたのか、それとも僕の頭が狂っただけなのか、今でも分かりません。ただ、あの夜から、何かが僕の日常に“入り込んで”しまったような気がしてならないのです。
インターネットの向こうには、多くの人がいますが、その中には“人”ではない何かも潜んでいるのかもしれません。もし、突然見知らぬユーザーから不気味なメッセージが届いたら、決して無視せず、すぐにパソコンを閉じることをお勧めします。あなたを見ているのは、ただのイタズラではないかもしれません。
マンガ無料立ち読みマンガをお得に読むならマンガBANGブックス 40%ポイント還元中
1冊115円のDMMコミックレンタル!
人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】
ロリポップ!
ムームーサーバー
新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp
ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ] 価格:1078円 |