体験談：消しても消しても復活する“あのメッセージ”
これは僕が実際に体験した、今でも背筋が凍るような出来事です。
僕は普段から友人とチャットアプリで頻繁に連絡を取り合っていました。日常の些細な会話や仕事の愚痴など、深夜まで続くことも珍しくありませんでした。ある日、その中でも特に親しい友人Aとのチャット履歴が、どういうわけか消せなくなるという奇妙な現象に遭遇しました。
その日はいつもと変わらない夜で、僕とAは趣味の話で盛り上がっていました。会話の途中、Aが突然こんなメッセージを送ってきたのです。
「明日、気をつけて。」
そのメッセージが送られてきた瞬間、僕は「何の冗談だ？」と思い、すぐに「どういう意味？」と返信しました。すると、Aからは「あ、気にしないで。ただの思いつきだから」と返ってきました。Aは時々こういった謎めいた冗談を言うことがありましたが、その時は少し不気味に感じました。
翌日、特に異常は起こりませんでしたが、なんとなく不安を覚えた僕は、そのメッセージを削除しようとしました。僕はチャットアプリの履歴を定期的に整理するタイプなので、いつも通りメッセージを選択し、「削除」を選びました。削除操作は正常に完了し、画面からメッセージが消えました。
しかし、次の日、そのメッセージがまた表示されていたのです。
「明日、気をつけて。」
最初は自分が削除をミスしたのだろうと思い、再度メッセージを削除しました。しかし、次にチャットアプリを開いた時、また同じメッセージが復活していました。
不安になり、Aに確認してみましたが、「そんなメッセージはもう送ってないし、履歴にも残っていない」とのこと。僕はアプリのバグか何かだろうと思い、キャッシュをクリアし、アプリを再インストールしてみました。それでも、何度消してもそのメッセージはしつこく復活し続けました。
さらに不気味なことに、復活するメッセージの内容が少しずつ変わっていったのです。
「今日、気をつけて。」
「今夜、気をつけて。」
まるでそのメッセージが僕に迫ってきているような感覚に陥り、恐怖で眠れなくなりました。ついに耐えられなくなった僕は、Aにもう一度詳しく話を聞こうとしましたが、Aからはしばらく返信がありませんでした。心配になり、電話をかけても繋がらず、嫌な予感が胸を締めつけました。
その夜、部屋の中で奇妙な気配を感じました。何かが部屋の隅からじっと僕を見つめているような感覚がし、ふと気がつくと、パソコンの画面にチャットアプリのウィンドウが開かれていました。もちろん、僕はそのアプリを起動した覚えはありません。パソコンの画面には、あのメッセージが再び表示されていました。
「もうすぐ、気をつけて。」
その瞬間、背後でギシッと床がきしむ音が聞こえました。恐怖で体が凍りつき、振り返ることもできず、ただその場で震えていました。
明らかに後ろに得体のしれないものがいることだけはわかりません。
私は、そのままどこかいけ、どこかいけと思いました。そして、手元にあったティッシュ箱を後ろに向かって投げました。
その瞬間、後ろの得体の知れないものがどこかへ行った気がしました
翌朝、Aからようやく連絡がありましたが、彼は何事もなかったかのように「最近忙しくて返信できなかった」と言っていました。それからは、あのメッセージが表示されることはなくなりましたが、今でもたまに夢の中であの言葉が囁かれることがあります。
あのメッセージが何を意味していたのか、そしてなぜ消しても消えなかったのか、結局分からずじまいです。ただ一つ確かなのは、あのメッセージが何か不吉な予兆を示していたのだということ。そして、それが現実に何か影響を及ぼしたのかもしれないという、拭えない不安が今も僕を苦しめています。
もし、あなたのチャット履歴に消えないメッセージが現れたら、決して無視してはいけないかもしれません。そのメッセージがあなたに何かを警告している可能性があるからです。
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