体験談:謎のメッセージがもたらした不安と恐怖
ある寒い冬の夜、僕はいつものようにベッドに横たわりながらスマホでSNSをチェックしていました。友人たちとのやりとりを見返し、明日の予定を確認していたとき、突然、通知音が鳴り響きました。誰かからDM(ダイレクトメッセージ)が届いたのです。
深夜にメッセージが来ることは珍しくないので、特に気にせず開いてみました。しかし、送り主は見知らぬアカウントで、アイコンも名前も無意味な記号や文字列でした。普段なら無視するところですが、好奇心が勝ってしまい、メッセージを開いてみました。
最初に届いたメッセージは、文字化けのような文字列でした。
「fkh3$k?87*jl!x」
まったく意味が分かりません。何かのスパムか、いたずらだろうと思い、そのまま無視してスマホを閉じました。しかし、数分後にまた通知音が鳴り、同じアカウントから新しいメッセージが届きました。今度は、謎の画像が添付されていました。
画像を開くと、ぼやけた白黒の写真で、荒れた廊下のような風景が映し出されていました。画質がひどく、何が写っているのかよく分かりませんでしたが、写真の中央あたりにかすかに人影のようなものがぼんやりと浮かび上がっていました。それを見た瞬間、何か不安が胸をよぎりました。まるで、その写真の中の何かがこちらを見つめているような感覚に襲われたのです。
気味が悪くなり、そのアカウントをブロックしようとしましたが、ブロック操作がうまく機能しません。何度試しても、ブロックボタンが反応しないのです。焦って再度メッセージを確認すると、また新たなテキストが送られてきていました。
「ここにいる」
背筋が凍るような感覚に襲われ、僕は思わず部屋の四隅を見渡しました。当然、誰もいるはずがありません。しかし、不安感がますます強くなり、部屋全体が異様に静まり返ったように感じました。スマホを握る手が震え、次のメッセージが届くのを恐れながらも、目が画面から離せなくなりました。
そして、案の定また通知が鳴りました。今度のメッセージには短い動画が添付されていました。半ばパニック状態で動画を再生してしまった僕は、すぐに後悔しました。
映像は先ほどの廊下を映しており、カメラがゆっくりと進んでいきます。廊下の奥にぼんやりと何かが映り込み、それが少しずつこちらに近づいてきます。画質が荒く、姿はぼやけているのですが、やがて人間のような形が明確になってきました。突然、画面がブツッと途切れ、真っ暗になった瞬間、再び短いメッセージが表示されました。
「もうすぐ」
恐怖で息が詰まりそうになり、スマホを強制的にシャットダウンしました。その夜は一睡もできず、明かりをつけたまま朝を迎えました。
翌日、改めてそのアカウントを確認しようとしましたが、すでにアカウントは削除されており、メッセージ履歴もすべて消えていました。何が目的だったのか、誰が送ってきたのかは一切不明です。友人に話しても、ただのいたずらか、夢の話だろうと笑い飛ばされましたが、あの夜に感じた異様な恐怖は今でも鮮明に覚えています。
それ以来、深夜に見知らぬアカウントからのメッセージが届くたびに、あのときの不気味な写真と動画を思い出し、どうしても開けなくなりました。あれがただのいたずらで終わっていればいいのですが、もし本当に“何か”が僕の元に迫っていたのだとしたら…考えるだけで身震いがします。
インターネットは便利なツールですが、その裏側には見えない“何か”が潜んでいるかもしれません。もし、あなたのもとに意味不明なメッセージが届いたら、絶対に安易に開かないようにしてください。そこに何が潜んでいるのか、知りたくはないでしょうから。
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