怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

ゲーム中に現れた奇妙なエラーメッセージ 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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これは、僕がホラーゲームをしていた時に起きた、今でも少し気味が悪く思う体験だ。

僕はゲームが好きで、特にホラーゲームには目がない。怖い話や映像も大好きだが、ゲームなら自分がその世界に入り込んで体験できるから、余計にスリルが味わえる。何度も怖い思いをしながらゲームをしてきたけど、その日はちょっと違った。

その夜、僕はいつものようにホラーゲームをプレイしていた。ちょっと古いPCゲームで、幽霊屋敷を探索するという典型的なホラーものだ。グラフィックは少し荒いが、その分雰囲気がしっかり作り込まれていて、僕にとってはかなり怖くて楽しいゲームだった。

そのゲームをやり込んでいた時、突然、画面がフリーズした。まあ、ゲームではこういうバグもよくあることだ。びっくりしたけど、すぐに再起動すればいいやと思っていた。

しかし、その時、画面が完全に真っ黒になった。音もすべて消え、僕のPCが故障したかのような静寂が部屋に広がったんだ。最初は普通のバグだと思っていたけど、次の瞬間、画面にエラーメッセージが表示された。

「ERROR: お前は見てはいけないものを見た」

心臓が一瞬止まったかと思うほど驚いた。ホラーゲームの中で急にこういうメッセージが出てくると、いつも以上に現実感が増して怖い。それに、このメッセージがゲーム内のものなのか、PC自体のエラーメッセージなのかも分からない。

僕は一瞬、何を見たんだ?と頭が混乱した。さっきまで普通にゲームをしていただけだ。特に変わったこともなく、幽霊屋敷の探索を進めていただけ。見てはいけないものなんて、何も思い当たらない。

それでも、画面にはその不気味なエラーメッセージがしつこく表示され続けていた。僕は恐る恐るコントローラーを動かしたりしてみたけど、何の反応もない。

さらに奇妙だったのは、その後に続いた文章だ。

「お前は戻れない。そこにいる。」

何かが背後からじっとこちらを見つめているような、そんな感覚に襲われた。部屋は薄暗くて、カーテンの隙間から差し込む外の街灯の光だけが頼りだ。画面から目を離して振り返ることさえ怖くなって、思わず息を飲んだ。

何度か深呼吸して、「これはただのバグだ。ゲームの演出なんだ」と自分に言い聞かせた。だが、どうしてもそのメッセージが頭から離れない。普通のエラーメッセージじゃない。こんな気味の悪いものをゲーム会社が仕込んでいるのか?それとも、ゲーム機自体に何か問題が起きたのか?

とりあえず、ゲームを強制終了させようと電源ボタンを押した。すると、画面がようやく消え、真っ暗になった。再起動する気にはなれず、そのままゲーム機の電源をオフにした。

その日はそれ以上ゲームをする気になれず、ベッドに入ったけど、どうしてもさっきのメッセージが頭にこびりついて離れなかった。「見てはいけないものを見た」という言葉が、まるで現実世界にも何か不気味な力が働いているかのように感じさせる。

翌日、もう一度ゲーム機を立ち上げてみたが、特に問題はなかった。ゲームも普通に起動し、何事もなかったかのように続きができた。エラーメッセージも現れないし、システムにも異常はなかった。

でも、その夜以来、僕はあのゲームをプレイする時、どこか気味が悪い感じがする。ゲームの中の恐怖以上に、現実に何かが起こるんじゃないかという不安が常に頭の片隅に残っている。

結局、あのエラーメッセージが何だったのかは分からない。ただ、あの時の恐怖は今でも鮮明に覚えていて、思い出すたびに背筋がぞくっとする。



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