目次
真夜中のチャイム
主人公のユキは、夜遅くまで仕事をして帰宅し、深い眠りについていた。久しぶりにしっかりと眠れると思ったその夜、突然「ピンポーン」とチャイムの音が聞こえ、彼女は目を覚ました。
「……こんな時間に誰だろう?」
時計を見ると、時刻は午前2時を過ぎている。深夜に来客があるはずがない。寝ぼけて聞き間違えたのかと思い、再び目を閉じて眠りに戻ろうとした。
しかし、再び「ピンポーン」というチャイムが鳴り響いた。間違いなく玄関からの音だ。ユキの胸に不安がよぎり、心臓がドキドキと脈打つ。
チャイムの音が繰り返される
何度もチャイムが鳴っている。スマホでモニターを確認したが、カメラには誰も映っていなかった。しかし、チャイムは止むことなく鳴り続けている。
「……誰もいないのに?」
だんだんと恐怖が膨れ上がり、ユキは身動きが取れなくなった。思い切ってドアの前まで行こうかと考えたその時、チャイムの音が静まり返った。ホッとしたユキがベッドに戻り、布団をかぶったその時――またしても「ピンポーン」と鳴り響いた。
今度は、すぐ近くから聞こえたような気がした。彼女はベッドから動けず、ただ恐怖に体を強ばらせたまま、じっと耳を澄ませていた。
内側からの音
再び静かになったかと思ったが、今度は家の中から小さな物音が聞こえてきた。誰かが床を踏みしめるかのように、静かに足音が響いてくる。
ユキはたまらず布団の中で震えながら、目を閉じた。心臓の音が耳の奥で鳴り響き、冷たい汗が額に滲む。
すると、今度はすぐ背後で「ピンポーン」とチャイムの音が響いた。ユキは目を見開き、振り向く勇気もなく、ただじっと恐怖に耐えるしかなかった。
それ以来、深夜になると、どこからか「ピンポーン」とチャイムが鳴る音が聞こえるようになったという。
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