目次
プロローグ
あなたが通勤や通学で使う夜道。その道を歩くたびに、何かが視線の端に引っかかることはありませんか?それは、ただの勘違いではないかもしれません――。
本文
この話の舞台は、都内から少し外れた郊外の住宅地。主人公の男性、浩二(仮名)は毎晩仕事帰りに使う一本道があった。そこは人気がなく、周りに家もほとんどない薄暗い道だ。
その日も、いつものように夜遅く帰宅していた浩二。時計を見ると、時刻は23時45分。道を歩いていると、後ろから微かに誰かがついてくるような足音が聞こえた。
「こんな時間に他にも人が?」
浩二は気になったが、そのまま無視して歩き続けた。しかし足音はだんだん近づいてくる。振り返りたい気持ちを抑えながら歩いていると、耳元で女の声が聞こえた。
「ねえ、どうして振り返らないの?」
その瞬間、浩二の全身に寒気が走った。後ろには確かに誰かいる――そう思い、恐る恐る振り返った。しかし、そこには誰もいなかった。
彼女の正体
次の日、同僚にその話をすると、「それ、もしかして“振り返る女”じゃないか?」と言われた。
その都市伝説によると、“振り返る女”は過去にその道で何らかの事故や事件に巻き込まれて亡くなった女性だという。そして、彼女に振り返った者は、次の日には姿を消すらしい。
浩二は半信半疑だったが、足音の記憶がどうしても頭から離れない。その夜も、同じ道を通ることになった。
運命の夜
23時50分。浩二は再びあの足音を聞いた。昨日と同じだ。後ろからついてくる音が、だんだんと近づいてくる。
「今度こそ無視しよう……。」
そう思い足早に歩いていると、足音が急に止んだ。そして、またあの声が耳元で響く。
「振り返らないの?」
浩二は恐怖で涙がこぼれそうになったが、声に従って振り返らないようにした。しかし、今度は目の前に突然黒い影が現れた。
そこに立っていたのは、ボロボロの服を着た長髪の女。彼女はゆっくりと、笑いながら振り返った――。
その後、浩二の姿を見た者はいない。
エピローグ
都市伝説として語られる「振り返る女」。この話を聞いた人の中には、同じような体験をした人がいるかもしれない。あなたが夜道を歩くとき、背後から誰かがついてくる音がしたら――どうしますか?
振り返らないことを、強くおすすめします。
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