数年前、私が体験した奇妙な出来事をお話しします。
信じてもらえるかわかりませんが、これは確かに私が経験したことです。そして、その記憶はいまだに心の中でくすぶり続けています。
目次
富士山が見える日常
私は、住宅街でも少し高台にある家に住んでいます。
家からは山々の風景が広がり、その先に富士山の頭が少しだけ見えるんです。
特に晴れた朝には、富士山の姿が清々しく、通勤前にそれを見るのがちょっとした楽しみでした。
しかし、ある日を境にその富士山が突然消えたんです。
見えない富士山
最初の1日は特に気にしませんでした。
雲がかかっているのか、もやがかかっているのだろう――そんな風に軽く考えていました。
でも、翌日も富士山は見えませんでした。
そして3日目。
その日は快晴で、空には一片の雲もない完璧な天気。それでも富士山の姿はありませんでした。
おかしいと思い、ネットで調べようとしたのですが、ここでさらに奇妙なことが起こりました。
富士山の代わりに現れた山
インターネットで「富士山」と検索してみました。
すると、驚いたことに、富士山に関する情報が一切出てこないんです。
代わりに、「○○○○山」（名前はどうしても思い出せませんが、カタカナの山でした）という名前が日本一の山として検索結果に表示されました。
その山の写真も掲載されていましたが、富士山とはまるで異なる姿でした。鋭い山頂と荒々しい岩肌。
家族や同僚に「富士山が見えないんだけど」と話してみても、「富士山？そんな山聞いたことない」と返されるばかりでした。
この状況が信じられず、ただ呆然としていました。
富士山の帰還
その奇妙な日々は1週間ほど続きました。
そして、8日目の朝。
いつものように家を出てふと遠くの山々を見た時、そこにはいつもの富士山が姿を現していたんです。
「あれ？戻ってる……」
その日、再びネットで検索すると、富士山の情報が無数に出てきました。
家族や同僚に「富士山が戻ったよね」と聞いても、みんな不思議そうな顔をして、「何言ってるの？富士山はいつもそこにあったじゃない」と言うばかり。
あの1週間、まるで夢のような出来事でしたが、私はあれが現実だったと確信しています。
消えた1週間の謎
富士山が消えた1週間。あれはなんだったのか、今でも答えは出ません。
もしかすると、何らかの異世界に迷い込んだのか、あるいはこの世界のどこかがほんの少しだけずれてしまったのか――。
誰か同じような体験をした人がいるなら、ぜひ教えてほしいです。
あなたが住む町の景色は、本当に変わっていないでしょうか？
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