子供と休日を過ごすとき、本屋に行くのは楽しい時間ですよね。
でも、その本屋で見つけた一冊の絵本が、不思議な出来事の始まりになるとは誰も想像しないでしょう。
目次
休日、本屋で見つけた一冊
主人公は、小学校低学年の娘を持つ30代の親。
ある休日、娘と一緒に近所の本屋へ行きました。
「お父さん、絵本買いたい!」
娘の目はキラキラ輝いています。絵本の棚に向かうと、カラフルな表紙の本がずらりと並んでいました。
その中で、ひときわ目を引く一冊がありました。
表紙には、見たこともない動物たちが描かれていて、まるで飛び出してきそうなほどリアル。タイトルはシンプルで、ただ一言、「ともだち」 とだけ書かれています。
「これにする!」
娘は迷わずその絵本を手に取りました。
絵本の中の動物たち
家に帰ると、娘は早速その絵本を開きました。
ページをめくると、そこには見たこともない不思議な動物たちが描かれていました。
たとえば、キリンのように首が長いけれど、体は猫。
ゾウのような足を持つけれど、羽が生えて空を飛ぶ鳥。
「お父さん、この動物、なんて名前かな?」
娘が不思議そうに尋ねます。
「うーん、ちょっとわからないな。でも面白い絵本だね。」
その夜、娘は絵本を抱きしめたまま眠りにつきました。
翌朝の奇妙な変化
翌朝、娘が庭に出て遊んでいると、驚いた声で父を呼びました。
「お父さん、見て!」
庭には見覚えのない動物がいました。
絵本の中で見た動物――キリン猫そっくりの生き物が庭を歩いているのです。
「え、これ……本物?」
驚きながらも、動物は娘に懐いている様子で、まるで絵本から抜け出してきたように見えました。
絵本の謎
不思議に思った父親は、絵本をもう一度手に取りました。
最初に読んだときは気づかなかったのですが、最後のページには小さくこんな注意書きがありました。
「この絵本を持つ者のともだちが現れます。」
「ともだち、か……。」
父親は半信半疑のまま、娘が動物と楽しそうに遊ぶ姿を見守っていました。
不思議な別れ
数日間、その動物は庭に現れ続けました。しかし、ある日突然姿を消します。
娘が泣きそうな顔をして言いました。
「お父さん、あの子いなくなっちゃった……。」
その夜、絵本をもう一度読み返しました。
「……また絵本に戻ったのかな?」
そう思うと、どこか不思議で心が温かくなるような気がしました。
【まとめ】
本屋で見つけた一冊の絵本がきっかけで、奇妙で不思議な体験をした親子。
あなたももし、不思議な表紙の絵本を見つけたら、手に取ってみてはいかがでしょうか。
もしかすると、あなたにも「ともだち」が現れるかもしれません――。
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