「お正月に届く年賀状、あなたは全ての送り主を覚えていますか?」
今回お届けするのは、お正月にまつわる奇妙で恐ろしい出来事です。
目次
年賀状の中の違和感
主人公は30代の会社員、都内のマンションで一人暮らしをしていました。
その年のお正月、主人公のポストには例年通り多くの年賀状が届きました。家族、友人、仕事関係の人たちからの年賀状を、コタツに入って一枚一枚見ていくのが彼の年始の恒例行事でした。
「今年もたくさん来たな……」
ところが、その中に一枚だけ見覚えのない名前の年賀状が混じっていました。送り主は「佐藤カズキ」という名前。
「誰だろう……仕事関係かな?」
裏面を見ると、簡素な手書きでこう書かれていました。
「お元気ですか? 久しぶりに会いたいです。」
シンプルな挨拶文ではあったものの、筆跡が妙に乱れていて、どこか不気味な印象を受けました。
誰も知らない送り主
気になった主人公は、携帯の連絡先や会社の名簿を確認しましたが、「佐藤カズキ」という名前に心当たりはありません。
「まあ、住所を間違えたのかもな。」
そう思って気にしないことにしました。
しかし、それからというもの、部屋の中で奇妙なことが起こり始めたのです。
部屋に響く足音
ある夜、主人公がベッドで眠りにつこうとしていると、リビングから足音が聞こえました。
コツ……コツ……コツ……
「こんな時間に誰かいる?」
恐る恐るリビングを確認しましたが、誰もいません。気のせいだと思い直して再び眠りにつきましたが、翌朝、リビングのテーブルには奇妙な手紙が置かれていました。
「なぜ忘れたのですか?」
年賀状の送り主が語りかける
再び年賀状を確認してみると、昨日は乱雑な字だった「佐藤カズキ」の文字が、はっきりと主人公を責めるような文に変わっていました。
「あなたのせいで私はここにいます。」
震えながらもネットで「佐藤カズキ」という名前を検索してみると、あるニュース記事が引っかかりました。
それは数年前に起きた失踪事件――失踪したのは、主人公が学生時代に疎遠になった友人でした。
「まさか……あいつ?」
消えた年賀状
翌日、主人公は恐怖を抱えながら年賀状をもう一度確認しました。ところが、「佐藤カズキ」からの年賀状はどこにも見当たりません。
「幻だったのか……?」
そんなことを考えながら年が明けて数日、再びポストを開けると、中には一通の封筒が入っていました。中身は白紙の紙――そしてその裏面には、薄く文字が浮かび上がっていました。
「次は、あなたが思い出される番です。」
【まとめ】
お正月に届く年賀状、それは久しぶりの再会を祝うもの――でも、もしその送り主が現実ではないとしたら?
「今年、あなたのポストにはどんな年賀状が届きましたか?」
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