ある日、私は自宅のリビングで読書をしていました。休日の昼下がり、特に何をするでもなく、静かな時間を楽しんでいたんです。突然、棚に飾ってあった写真立てが倒れる音がしました。
「バタン!」
何事かと思い、驚いて顔を上げると、そこには横倒しになった家族写真がありました。いつもはしっかりと安定している場所に置いてある写真立てです。地震でもないし、風もない。なぜ倒れたのか、全く理由が思い浮かびませんでした。
「なんだろう?」と独り言を言いながら写真立てを直し、また本に目を戻しました。
しかし、それから数日間、同じ写真立てが頻繁に倒れるようになったんです。一度や二度ではなく、1日に何度も倒れる。最初は「猫がいたずらでもしているのか」と思いましたが、我が家には猫どころかペットもいません。
私はついに気味が悪くなり、写真をじっくりと見直しました。それは、3年前に撮った家族写真で、私と両親、それに妹が映っているものでした。特に変わったところもなく、写真自体もきれいな状態です。ただ、妙なことに気づきました。写真の中の妹の顔だけが、ほんのわずかに色あせて見えるのです。他の部分は鮮明なのに、妹の顔だけが少し薄くなっているように感じました。
目次
不安な胸騒ぎ
私は気になって母に電話をかけました。
「お母さん、〇〇(妹)の体調って最近どう?」
母は電話口で笑いながら、「元気よ。毎日忙しそうにしてるけどね」と答えました。私は「そっか」と相槌を打ちながらも、不安が消えませんでした。
その日の夜、リビングでテレビを見ていたとき、また写真立てが倒れる音がしました。今度は倒れる瞬間を目撃したんです。風も揺れもないのに、まるで何かに押されるように写真立てが倒れたんです。
私は直感的に、これは何かの「知らせ」なのではないかと思いました。スピリチュアルな話はあまり信じない私ですが、この状況がどうにも腑に落ちませんでした。
写真立ての謎
翌日、また母に電話をかけました。今度は少し真剣な口調で、「なんでもないかもしれないけど、〇〇を一度病院に連れて行ってみてほしい」と頼みました。母は最初こそ「どうしたの、急に?」と不思議がっていましたが、私が真剣だったので「わかったわ」と答えてくれました。
数日後、母から電話がありました。
「〇〇、病院で検査してもらったら、ちょっとだけ体調が悪いところがあったみたい。でも、早めに見つかったから大丈夫だって!」
詳しく聞くと、妹はまだ自覚症状がほとんどない段階で病気を抱えていたようでした。ただ、幸いにも進行は初期段階で、治療すれば問題ないと言われたとのことでした。
写真立てが倒れなくなる
その電話を受けた日から、不思議なことに、写真立てが倒れることはなくなりました。それどころか、妹の顔が色あせて見えた写真も、いつの間にか以前のような鮮明さを取り戻しているように感じます。
あれは、いったい何だったのでしょうか?ただの偶然と言ってしまえばそれまでですが、私にはどうしても「写真立てが知らせてくれた」と思えてならないのです。
「スピリチュアルな気づきが教えてくれた家族の絆」
この出来事を通して、私は家族のつながりや、目に見えない何かが教えてくれるサインの存在を考えざるを得ませんでした。
もし、あの時の写真立てが倒れなかったら、妹の病気に早期に気づくことはできなかったかもしれません。そして、それを見逃さなかった私自身も、写真立ての「メッセージ」に気づけたのは幸運だったのでしょう。
これを読んでいる皆さんも、何気ない日常の中で不思議な現象に遭遇したら、それが何を伝えようとしているのか、少しだけ耳を傾けてみてください。それがもしかしたら、大切な人を救うサインかもしれません。
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