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海沿いに並ぶ白い影:ドライブ 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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夏の終わりのドライブ

大学時代の友人たちと、僕は久しぶりに再会することになった。
季節は夏の終わり、少し涼しくなった夜風が心地いい頃。

「せっかくだし、海沿いをドライブしようぜ!」

そんな軽いノリで始まったのが、あの奇妙な夜だった。
4人で車に乗り込み、人気の少ない海岸線を走る。
外は曇りがちで、月も薄くぼんやりしていた。

異様な光景との遭遇

海沿いの道を進んでいると、友人の一人が突然声を上げた。

「おい、見ろよ…あれなんだ?」

僕たちは視線を前方へ向けた。

暗闇の中、海沿いの道に沿って“白い影”がズラリと並んでいた。
はじめは、立て看板か何かだと思った。
だが、車が近づくにつれて、それが“人影”であることに気づいた。

白い服を着た人たちが、まったく同じ方向を向いて、ただ立ち尽くしている。
しかも、異様なほど整列していた。

僕たちは思わず車を停めた。
誰も声を出せず、ただ見つめていた。

近づいてはいけない空気

しばらくして、友人の一人が言った。

「…確認してみようぜ。」

止める間もなく、彼は車から降りた。
僕たちは車の中から固唾を呑んで見守る。

彼が近づくにつれ、白い影が少しずつこちらに顔を向け始めた。
暗がりの中でも分かるほど、表情が一切ない無機質な顔。

その瞬間、背筋が凍りついた。

友人は一瞬立ち止まり、振り返ると顔を青ざめたまま全力で走ってきた。
慌ててドアを開け、彼は車に乗り込んだ。

走り去る車、追いかける影

エンジンをかけ、車を急発進させた。
バックミラーには、白い影たちが同時にこちらへ向かって走り出す姿が映っていた。

不自然なほど、全員が全く同じ速度、同じ動きで走ってくる。
まるでプログラムされた機械のように。

その姿を見た瞬間、僕たちは叫びながら車を走らせた。
必死にアクセルを踏み込み、やがて影たちは視界の外へと消えていった。

誰も語らない記憶

その後、僕たちは無言のまま街へ戻った。
誰もその出来事について話さなかった。



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