目次
プロローグ
「……この部屋、誰も使ってないんだよな?」
古い一軒家を借りた。
部屋数が多く、使っていない部屋もある。
でも、最近おかしい。
誰もいないはずのその部屋から、何かの気配がする。
第一章:安い家の理由
転勤で地方の町に引っ越した。
会社が手配してくれたのは、築50年以上の古い一軒家。
家賃は驚くほど安い。
「広すぎるけど、一人暮らしなら快適かもな。」
部屋は全部で六つ。
でも、使うのはリビングと寝室、それに風呂とトイレくらい。
残りの部屋は荷物置き場にして、基本的に開けることはなかった。
そのはずだった。
第二章:使っていないはずなのに
住み始めて一週間、異変に気づいた。
使っていない部屋のドアが、少し開いている。
「風のせいか?」
気にせず閉めた。
しかし、翌朝――
また開いていた。
今度は 数センチだけ。
「……鍵をかけよう。」
そう思い、試したが、なぜか鍵がかからない。
第三章:夜の足音
その晩、寝ていると 微かな足音 が聞こえた。
廊下を歩くような、ゆっくりとした足音。
「隣の家の音……?」
そう思いながらも、気になって眠れなかった。
翌日、会社の同僚にその話をすると、
「この辺、古い家が多いからな。木が軋む音じゃない?」
と言われた。
納得しようとしたが、音は明らかに“人の歩く音” だった。
第四章:部屋の中の違和感
ある夜、ふとした好奇心で、使っていない部屋を開けてみた。
埃っぽく、薄暗い。
何もないはずの空間。
だが、違和感があった。
誰かが、ここにいたような気がする。
「……気のせいか。」
そう思い、ドアを閉めようとした時――
「カタン」
部屋の奥で、何かが動いた。
第五章:映り込んだもの
怖くなり、その場を離れた。
しかし、翌朝、ふとリビングの棚に置いていた古い手鏡 に目が止まった。
昨日、その部屋を開けた時、何気なく手鏡を持って入った気がする。
そして――
鏡に映ったものを、スマホで撮っていたことを思い出した。
「……昨日の写真、見てみるか。」
スマホのギャラリーを開き、撮ったはずの写真 を確認した。
そこには、埃っぽい部屋の中が映っていた。
しかし――
私は、写真を見て絶句した。
鏡の中だけ、見知らぬ誰かが立っていた。
結末:閉じたはずのドア
その後、すぐに引っ越しを決めた。
家を出る前日、最後にもう一度 使っていない部屋 を覗いてみた。
扉は閉まっている。
でも、よく見ると――
ドアの隙間から、白い手が覗いていた。
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