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秘密基地と双眼鏡…見てはいけないものを見た 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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秘密基地の発見

小学生の頃、俺たちの遊び場は近所の小さな森だった。
その森の奥には誰も知らない場所があり、俺たちはそこを秘密基地にしていた。

ある日、友人のユウキが家から双眼鏡を持ってきた。
「これで遠くを見たら、なんか面白いもの見えるかもな!」

俺たちは双眼鏡を順番に使いながら、森の向こうを観察した。

そのとき――

ユウキが突然、動きを止めた。

「……なんだ、あれ?」

森の向こうに見えたもの

ユウキから双眼鏡を借り、俺も覗いてみた。

そこには、森の向こうの廃屋の窓が見えていた。

その窓に、誰かが立っていた。

ぼんやりとした影……小さな子供のように見えたが、顔が異様にのっぺりしている。

俺はゾッとして、すぐに双眼鏡を外した。

「……やばいよ、あれ」

ユウキも気味悪そうにうなずいた。

その日はそれ以上何もせず、俺たちは秘密基地をあとにした。

もう一度、確かめる

次の日も、俺たちは秘密基地へ行った。

「昨日の、見間違いかもしれないよな」

ユウキはそう言って、再び双眼鏡を覗いた。

「……嘘だろ」

彼の声が震えていた。

俺も覗いてみる。

昨日と同じ窓に、また子供が立っている。

ただし――

昨日とは違う。

こっちを指差していた。

迫る気配

その瞬間、森の奥からガサガサと草が揺れる音が聞こえた。

俺たちは、心臓が飛び出しそうなほど緊張した。

「……誰か、来る?」

ユウキが小声で言った。

だが、見ても何もいない。

なのに、足音だけが近づいてくる。

見えない何かが、こっちへ来ている。

俺たちは双眼鏡を放り出し、秘密基地を飛び出した。

その後

それ以来、俺たちはあの秘密基地には近づかなくなった。

ユウキは言っていた。
「あの子供みたいな影……たぶん、もう俺たちのことを見つけてるよな」

俺はそれを聞いて、ぞっとした。

そして、数年後――

森の開発が決まり、俺たちの秘密基地はなくなった。

しかし、今でも、そのことを思い出すと背筋が寒くなる。



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