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未解決事件・○○町連続失踪の謎 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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未解決事件——○○町連続失踪

1999年から2002年にかけて、北関東の小さな町・○○町で奇妙な連続失踪事件が発生した。

被害者はすべて20代から30代の若い男性で、計7人が行方不明となっている。

共通点は、最後に目撃された場所が町の外れにある旧国道沿いだったこと。

遺体も遺留品も見つかっておらず、事件は未解決のまま時効を迎えた。

当時は連日ニュースで報道され、「○○町連続失踪事件」として世間を騒がせたが、次第に人々の記憶からも薄れていった。

友人が消えた夜

そんな○○町の近くに住む俺の友人・タケルが、ある夜、突然行方不明になった。

2023年の春、仕事帰りに連絡があり、「旧国道沿いのコンビニにいるから迎えに来てくれ」と言われた。

タケルは普段、こんな時間に一人で出歩くタイプではない。

「なんでそんなところにいるんだ?」と聞くと、

「なんか気づいたらここにいたんだよ……気持ち悪い」

という、要領を得ない返答。

タケルの声は妙に上ずっていた。

俺はすぐに車を出し、旧国道沿いのコンビニへ向かった。

奇妙なコンビニ

到着すると、コンビニの前にはタケルの姿がなかった。

代わりに、店内の電気が異様に暗い。

「営業してるのか?」

不審に思いながら中に入ると、レジには白髪の老人が一人。

棚には商品がほとんどなく、賞味期限切れの食品ばかりだった。

「すみません、ここに若い男が来ませんでしたか?」

老人は、ぎこちなく首をかしげ、

「……さっき、外にいたよ」

と、ぼそりとつぶやいた。

慌てて外に飛び出すが、やはりタケルの姿はない。

その時——

ブォォォォ……

突然、冷たい風が吹きつけた。

風に混じって、どこか遠くから聞こえるような複数の男のうめき声が耳に届いた。

「う……あ……たすけ……」

俺は全身が総毛立つのを感じた。

まるで、どこか別の世界から声が漏れているようだった。

タケルのスマホ

恐怖をこらえながら、タケルに何度も電話をかけた。

すると、近くの側溝の中から着信音が聞こえた。

恐る恐るのぞき込むと、タケルのスマホが落ちていた。

拾い上げて画面を確認すると、最後の写真が開かれていた。

そこには、コンビニの前に立つタケルの姿が映っていた。

——しかし、写真の右端には、タケルの肩をがっしりとつかむ黒い手のようなものが写り込んでいた。

その瞬間、背筋が凍りついた。

タケルは、この場所で「何か」に連れて行かれたのか?

消えたコンビニ

翌日、警察に相談し、タケルの捜索願を出した。

そして、現場となった旧国道沿いのコンビニへもう一度向かった。

——しかし、そこには何もなかった。

コンビニ自体が、跡形もなく消えていた。

更地になった空き地には、古びた看板が落ちていた。

看板には、かすれた文字でこう書かれていた。

「1998年 閉店」

そう、タケルが消えたコンビニは、20年以上前に潰れたはずの店だったのだ。

未解決事件との繋がり

タケルが消えてから半年。

未だに彼は見つかっていない。

だが、ある日、俺はふと気になって○○町連続失踪事件について再調査した。

すると、驚くべきことがわかった。

——過去に失踪した7人全員が、最後に目撃された場所があのコンビニの前だったのだ。

しかし、そのコンビニはすでに1998年に廃業している。

つまり、タケルだけでなく、失踪した7人も——

「存在しないはずのコンビニ」に吸い込まれたのではないか?



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