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防犯カメラに映った奇妙なキャンプの夜 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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山奥のキャンプ場

大学の友人4人と一緒に、山奥のキャンプ場へ行った。

場所は地元でも知る人ぞ知る「幽霊が出る」という噂のあるキャンプ場

だが、俺たちは怖い話を楽しむタイプで、「むしろ面白そうじゃん」とノリノリだった。

到着すると、キャンプ場は意外にも整備されていて、炊事場やトイレもあった。

しかし、受付の管理人がこう言った。

「夜中の2時を過ぎたら、絶対にテントから出ないでくださいね。」

その理由を聞いても、管理人は笑って誤魔化した。

少し気味が悪かったが、俺たちは特に気にせず、キャンプを楽しんだ。

設置されていた防犯カメラ

夜、焚き火を囲んで酒を飲みながら談笑していると、ふと気づいた。

管理棟の角に防犯カメラが設置されていたのだ。

「山の中なのに、防犯カメラ?」

「こんなところで何を監視するんだ?」

不思議に思ったが、酔いも回ってきていたので、そのまま気にせずテントに入った。

しかし、その夜、俺たちは奇妙な出来事を体験することになる。

深夜2時の足音

テントの中で寝ていると、カサカサ……ザッザッ……と何かの足音が聞こえた。

「……誰か起きてるのか?」

俺は隣の友人を揺すったが、ぐっすり寝ている。

外の様子を確認しようとしたが、管理人の言葉を思い出し、やめた。

(……夜中の2時は、出るなって言ってたな。)

結局、そのまま朝まで耐えた。

防犯カメラの映像

翌朝、管理人に昨夜の足音の話をすると、彼は急に真剣な顔になった。

「……防犯カメラの映像、確認してみますか?」

興味本位で、俺たちは管理棟のモニターを見せてもらうことにした。

映像には、俺たちが楽しそうに焚き火を囲む姿が映っていた。

だが、深夜2時を過ぎたあたりで、異変が起こった。

テントの周りに、ぼんやりとした白い影が複数、立っている。

「……え?」

5つ、6つ、7つ……どんどん増えていく。

しかし、俺たちは全く気づかずに寝ている。

その時、カメラの映像がブツッ……とノイズ混じりになった。

そして次の瞬間——

テントの入り口を覗き込む“何か”の顔が、画面いっぱいに映った。

俺たちは悲鳴を上げた。

だが、管理人は静かに映像を止め、こう言った。

「これ、毎年のことなんですよ。」

「……毎年?」

「この防犯カメラ、人じゃないものを見るために置いてるんです。」

キャンプ場の秘密

管理人は静かに語り出した。

このキャンプ場は、かつて村があった場所だった。

だが、土砂崩れで村ごと埋まったのだという。

「……ここには、まだ“あの時の人たち”がいるんです。」

「だから、夜中の2時にテントの外へ出ると、連れて行かれるって言われてます。」

俺たちはゾッとした。

「でも、俺たちは無事でしたよね?」

「……今回は、ね。」

管理人はモニターを見つめながら、こう言った。

「……今年は、まだ誰も連れて行かれてませんからね。」

「まだ、ね。」

その言葉に、俺たちは言葉を失った。

それ以来、俺は絶対に夜中の2時を過ぎたらテントから出ないと決めている。



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