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【恐怖体験】「野良猫の集まる場所」──見つめる無数の瞳 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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不気味な路地裏

俺の住んでいる町には、野良猫が異常に集まる場所がある。

それは、駅から少し離れた細い路地裏。
昼間は特に何もないが、夜になると大量の野良猫が集まってくるらしい。

ある日、飲み会の帰り道、偶然その路地に足を踏み入れた。

「……うわ、すげえ」

路地の奥に、10匹以上の野良猫がうずくまっていた。

どの猫も動かず、じっと俺を見つめている。

「なんだよ……」

気味が悪くなり、その場を離れようとした瞬間——

「ニャア……」

猫たちが、一斉に鳴き始めた。

——いや、鳴き声がおかしい。

それは、猫の鳴き声というより、人間の声に近かった。

猫の目の中の何か

翌日、気になってその路地について調べてみると、驚くべき話が出てきた。

「あの路地には、昔ホームレスが住んでいて、ある日突然いなくなったらしい」
「でも、誰もその人の行方を知らない。警察も捜索したけど、見つからなかったんだって」

さらに、その路地裏の猫についても、奇妙な噂があった。

「あの猫たち、夜になると“増える”らしいよ」
「しかも、よく見ると猫の目の奥に“何か”が映ってるって話がある」

俺は背筋が寒くなった。

その夜、意を決してもう一度あの路地へ行ってみた。

猫たちの中心にいるもの

路地に入ると、また野良猫たちが集まっていた。

どの猫も、俺をじっと見つめている。

俺はスマホのライトを照らし、猫の目を覗き込んだ。

その瞬間——

「うわっ!!」

猫の目の奥に、人の顔が映っていた。

それは、泥まみれの男の顔。

無表情のまま、じっとこちらを見ている。

「……なんだよ、これ……」

俺が後ずさった瞬間——

猫たちが一斉にこちらへ向かってきた。

「ニャアアアアアア……!!!」

——いや、それは人間の悲鳴だった。

俺は全力でその場を逃げた。

もう、逃げられない

翌朝、再び調べると、さらに恐ろしいことがわかった。

「あの路地裏の猫は、すべて“元人間”だって話がある」
「野良猫に見えるけど、実は猫じゃないんだ」

「夜になると、猫たちが集まるのは、“あの人”を探しているから……」

“あの人”とは、かつて消えたホームレスのことだろうか?

それ以来、俺は猫が怖くなった。

しかし、それで終わりではなかった。

家に帰ると、ベランダに1匹の猫がいた。

その猫の目を見た瞬間——

そこには、あの男の顔が映っていた。

俺の背筋に、冷たい汗が流れた。

——次に消えるのは、俺かもしれない。



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