怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

中古の人形 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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仕事帰りにふと立ち寄ったリサイクルショップで、不思議な人形を見つけた。

ガラスケースの中に並んだアンティークドールの中で、一体だけ異様に存在感があった。

顔は陶器で作られており、青いガラスの瞳。

淡い金髪の巻き毛に、豪華なレースのドレス。

しかし、妙に気になったのは——

人形の目が、わずかに"濁っている"ことだった。

お買い得な理由

値札を見ると、他の人形に比べて異様に安い。

「これ、どうしてこんなに安いんですか?」

店員に尋ねると、少し言いづらそうな顔をした。

「ああ、それ……前の持ち主が手放したものなんですが……」

「ですが?」

「……なんというか、すぐに返品されるんですよね」

「返品?」

「買った人がみんな『何かがおかしい』って言って戻してくるんです」

「何かって?」

店員は苦笑しながら答えた。

「『夜中に動いた気がする』とか、『目が合う』とか……まぁ、気のせいでしょうけど」

その時、俺は買うのをやめるべきだった。

だが、妙に惹かれるものがあり、結局その人形を購入してしまった。

動く気配

人形は部屋の棚に飾ることにした。

「……まあ、普通の人形だよな」

その日は特に何もなく、普通に眠りについた。

だが、夜中——

カタッ

何かが、動く音で目が覚めた。

「……?」

部屋の電気をつけると、人形が棚の端の方に倒れていた。

「……地震か?」

だが、特に揺れた形跡はない。

違和感を覚えながらも、人形を元に戻して再び眠りについた。

違和感の正体

翌朝、何となく人形の顔をじっくり見た。

「……あれ?」

瞳の色が、昨日より濃くなっている気がする。

気のせいか?

そう思いながら会社へ向かったが、帰宅後——

さらに奇妙なことに気がついた。

人形の首の向きが、微妙に変わっている。

「……さすがにおかしい」

何かの勘違いかと思いながら、スマホで人形の写真を撮った。

そして、念のため寝る前にももう一枚撮影。

しかし——

翌朝、確認すると"決定的な違和感"があった。

人形の目の向きが、明らかに変わっていた。

中古の理由

怖くなり、俺は人形を返品することにした。

店に持っていくと、店員は苦笑しながら受け取った。

「やっぱりダメでした?」

「……やっぱりって?」

「いや、みんな同じこと言うんですよ。気味が悪いから戻したいって」

俺は思わず聞いた。

「この人形……もともとは、誰が持っていたんですか?」

すると、店員は少し声を潜めて言った。

「……遺品整理で出てきたものらしいですよ」

「遺品?」

「亡くなったお婆さんの家から見つかったらしいんですが……」

「ですが?」

「そのお婆さん、亡くなる前にずっと言ってたそうです」

"あの子が見てる、ずっと見てる"って」



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