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【友達の家が廃屋だった話】──知らなかった訪問先の真実 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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【久しぶりの再会】

大学生の翔太(しょうた)は、ある日、地元の友人達也(たつや)と数年ぶりに偶然再会した。

「久しぶりだな!今日ウチ寄ってけよ、昔みたいにさ。」

懐かしさと嬉しさに誘われるまま、翔太は達也の家へ向かった。

小学生の頃、何度も遊びに行った家。道順もちゃんと覚えていた。

けれど、いざ着いてみると——そこはすっかり朽ち果てた廃屋になっていた。

【変わらない態度】

草は伸び放題、壁は崩れ、窓は割れていた。

だが、達也は何食わぬ顔で「入ろうぜ」と扉を開けた。

翔太は違和感を覚えつつも、達也の後について中へ入った。

家の中は埃っぽいが、達也は慣れた様子で「こっちこっち」とリビングへ誘う。

「親父も母さんもいま出かけててさ。俺の部屋、久しぶりに見せてやるよ。」

2階の部屋も、昔のままのように整っていた。机もゲームも漫画も、当時のまま。

まるで、時が止まったかのようだった。

【帰り際の違和感】

日も暮れ始めた頃、翔太は「そろそろ帰るわ」と言って家を出た。

その帰り道、すれ違った近所のおばさんに声をかけられる。

「翔太くん……今、達也くん家に行ってたの?」

「はい、久しぶりに。」

おばさんは表情を曇らせた。

「……達也くん、3年前の春に事故で亡くなったんだよ。」

【確かにいた友達】

翔太は震える手でスマホを確認した。

履歴には、確かに達也からの着信履歴とメッセージが残っている。

「ウチ来いよ、久しぶりに。」

翌日、改めて達也の家を訪ねた。

そこは、昨日訪れたのと同じ完全な廃屋だった。

だが、ふと窓の隙間から2階を見上げると——

カーテンの影から、誰かが手を振っていた。



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