目次
友達の家に遊びに行く約束
中学生の頃、同じクラスの直人と急に仲良くなった。
人懐っこいけれど少し影のある奴で、ある日「今度うち来いよ」と誘われた。
放課後、地元の住宅街を抜け、言われた住所に向かうと——そこにはどう見ても廃屋としか思えないボロボロの家が建っていた。
窓ガラスは割れ、外壁は黒くすすけて、庭は雑草だらけ。
「ここ……直人の家?」
半信半疑で玄関前に立つと、直人が中から顔を出した。
「おう、入れよ」
廃屋の中に生活感
内部は、見た目以上にひどかった。
床は抜けそうで、壁紙もはがれている。電気も通っているのか怪しい。
それでも直人は普通にリビングへ案内してくれた。
「親、仕事で遅いからさ。テキトーにくつろげよ」
おかしいと思いながらも、なんとなく口に出せず、夕方までゲームをして帰った。
衝撃の事実
次の日、学校で他の友人に「直人の家に行った」と話すと、皆が怪訝な顔をした。
「直人? そいつ、去年の冬に事故で死んだだろ」
最初は冗談かと思った。
だが、住所も間違いなく、昨日行ったあの廃屋の住所だった。
誰と過ごしていたのか
信じられず、もう一度あの家へ向かった。
だが、廃屋は完全に無人。
玄関は板で打ち付けられ、立入禁止の看板まで立っていた。
あの日、俺が会った「直人」とは一体何だったのか。
ゲームをした時間も、確かに手に残るコントローラーの感触も、全部現実だったはずだ。
あの日の帰り際、直人が言った言葉がずっと耳に残っている。
「また、遊びに来いよ。待ってるから。」
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