怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

【実話系 怪談】「何かを踏んだ感触──見下ろしてもそこには何もない」 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

投稿日:

真夜中の帰り道

残業帰り、終電を逃してしまった俺は、人気のない夜道を歩いて帰っていた。

街灯はところどころしか点いておらず、アスファルトの色と夜の闇が同化して、地面がよく見えない。

そんなとき、足元に「グニュッ」とした何かを踏んだ感触があった。

重さと弾力を感じた、明らかに生き物のような感触。

思わず立ち止まり、足元を振り返った。

しかし——そこには何も落ちていなかった。

何度も踏む「何か」

気のせいだと歩き始めると、また同じ感触。

グニュ……グシャ。

今度は確実に踏んだ。泥やゴミとは明らかに違う柔らかさと、かすかな温もり。

慌ててスマホのライトで照らすが、やはり何もない。

アスファルトの上には靴跡すら残っていない。

「おかしい……何かを踏んでいるのに、何もない。」

不安になり足早に歩き出したが、3歩進んでまた——グチャ。

音が聞こえる

やがて、耳元で何かの「呻き声」が聞こえ始めた。

……いたい、いたい……

振り返っても、街灯の下には誰もいない。

だけど足元には、確実に何かがいる感触。

そして、また一歩踏み出すたびに「ぐちゅ……」という音がした。

忘れられた事故

後日、その道沿いに立つ花束とお供え物を見つけた。

そこは、半年前にひき逃げ事故があった場所だった。

深夜、子どもが跳ね飛ばされ、そのまま亡くなったという。

事故現場の位置と、俺が「何かを踏んだ場所」がぴたりと一致していた。

踏んだものの正体

あの感触は、きっと——

「まだそこに横たわっている“誰か”を踏んでしまった」感触だったのだろう。

あの夜以来、暗い道を歩くとき、何かを踏んだ感触がするたびに足元を確かめずにはいられない。

たとえ何も見えなくても、そこには確実に何かがいる。

次に踏んでしまうのは、あなたの足元かもしれない。



■おすすめ

マンガ無料立ち読み

1冊115円のDMMコミックレンタル!

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】




ロリポップ!

ムームーサーバー


新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp



世界の心霊写真 ~カメラがとらえた幽霊たち、その歴史と真偽

新品価格
¥3,080から
(2024/10/17 10:26時点)



ほんとうにあった怖い話「年上の彼女」



ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ]

価格:1078円
(2024/7/23 13:25時点)
感想(1件)



-怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集
-, , , , ,

Copyright© 映画・ドラマ・本・怖い話・奇妙な話・不思議な話・短編・ガールズ戦士シリーズ・Girls2(ガールズガールズ)などの紹介・感想ブログです。 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.