目次
初めての異変
社会人1年目の直人(なおと)は、格安で借りたワンルームマンションに住み始めて2週間。
仕事の疲れからか、夜になると妙な現象が頻繁に起こりはじめた。
・真夜中、勝手にテレビがつく。
・部屋の隅から誰かのすすり泣きが聞こえる。
・鏡に見知らぬ顔が一瞬だけ映る。
最初は疲れのせいだと思っていたが、現象は日に日にエスカレートしていった。
ネットで調べた対処法
怖くなった直人は、「心霊現象 対処法」で検索し、出てきた記事に従った。
・塩を部屋の四隅に置く。
・神社で買ったお札を貼る。
・盛り塩を枕元に置く。
その晩は何事もなく眠ることができた。
「やっぱり効くんだな。」
そう思ったのも束の間、翌朝起きると、盛り塩が真っ黒に変色していた。
本当の原因
さすがに不安になり、今度はスピリチュアルに詳しい職場の先輩に相談した。
すると先輩は、真剣な顔でこう言った。
「盛り塩?お札?それ、場合によっては逆効果だよ。」
「え?」
「そもそも、その部屋、事故物件だろ?
貼ったお札や盛り塩で、下手に結界を張ると出られなくなった霊が怒り出すことがある。」
慌てて不動産屋に確認すると、案の定、過去に自殺者が出た部屋だった。
対処法の落とし穴
先輩の助言で、お寺に相談し正式に供養と清めの儀式を行った。
その日を境に心霊現象はピタリと止んだ。
ほっとした直人は、あの夜の盛り塩の黒ずみのことを思い出し、お坊さんに聞いてみた。
すると、お坊さんはこう答えた。
「最初の対処法はね、あなたを守るんじゃなくて、霊を閉じ込めて怒らせてただけですよ。
もしもう1日遅れてたら……あなた、部屋から出られなくなってましたよ。」
最後の気配
数日後。夜中にふと目を覚ました直人は、枕元ですすり泣く声を再び聞いた。
でも、今回ははっきり言葉になっていた。
「次は、間違えないでね……」
それ以降、直人は引っ越すたびに必ず事前に部屋をお祓いするようになった。
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