怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

うめき声を聞いた夜、読後に待つ悪夢 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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図書館の奇妙な本

仕事帰り、たまたま立ち寄った図書館で一冊の薄い古書を見つけた。

背表紙にはタイトルもなく、ページの端は黄ばみ、カバーも破れかけている。

なぜか手が吸い寄せられるようにその本を借りて帰った。

家に帰り、眠る前に軽くページをめくった。

内容は、いくつかの短い不思議な話。特別怖いわけでもなく、淡々と書かれていた。

しかし最後のページには、文字が一言だけ。

「これを読んだ夜、声がする。」

声が聞こえた夜

深夜。

寝返りを打った瞬間、部屋の隅から「うぅ……うぅぅ……」と、苦しげなうめき声が聞こえた。

最初は夢うつつかと思ったが、耳を澄ますと、確かに誰かが呻いている。

部屋を見回しても誰もいない。

隣室も空き部屋。

音はだんだん近づき、耳元で途切れた。

目が覚めたのは翌朝だった。

繰り返す悪夢

その日以来、眠りにつくたびに同じ夢を見た。

薄暗い部屋の中、自分は布団の上で眠っている。

そのすぐ横で、何かがうずくまって、「うぅ……うぅ……」と呻いている。

振り向くことも体を動かすこともできず、うめき声だけがずっと続く。

目が覚めても、心臓はドクドクと痛いほど鼓動している。

本を返しても、その夢は終わらなかった。

本の正体

図書館に本を返しに行ったとき、カウンターの司書に尋ねた。

「昨日、この本を借りたんですが……どこに置いてあったんでしょう?」

司書は首をかしげた。

「そんな本、うちにはありませんよ。」

返したはずの本は、貸出記録にも棚にも存在していなかった。

声は今も

今でも、夜になると耳の奥であのうめき声が蘇る。

夢の中と同じ場所、同じ姿勢で眠る自分。

隣には、うずくまる誰かの気配。

そして耳元で、静かに声が囁く。

「読んだ人、増えたね。」

次は、あなたの番かもしれない。



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