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【実話系 怪談】「うめき声の夜──怨霊退散の代償」 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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夜中に響くうめき声

そのアパートは家賃が安く、内装もきれいだった。
ただひとつ、入居時に不動産屋が妙なことを言った。

「深夜に音がするかもしれませんが、隣室は空室ですので気のせいかと思います。」

その意味がわかったのは、入居して3日目の夜だった。

ベッドに入った午前2時頃、部屋の隅から「……うぅ……ううう……」と、 まるで苦しんでいるようなうめき声が聞こえてきた。

最初は気のせいかと思った。
だが、それは毎晩、決まって同じ時間に響き続けた。

声の主

ある夜、あまりに耐えられず、声のする方向をスマホのライトで照らしてみた。

しかし、部屋には誰もいない。

それどころか、声は耳元で囁くように続いた。

「かえして……かえして……」

背筋が凍りつき、朝まで布団の中で震え続けた。

翌日、不動産屋に問い詰めると、驚くような事実を教えられた。

「実は前の住人が……ここで亡くなったんです。荷物はまだ全部回収されていなくて。」

怨霊退散の儀式

不動産屋の紹介で、近所の小さな神社の神主に部屋のお祓いを頼んだ。

神主が部屋に入った瞬間、顔を曇らせた。

「これは、ただの浮遊霊じゃない。怨霊です。」

簡単なお祓いでは済まないらしく、翌日、正式に「怨霊退散」の儀式を行うことになった。

白い紙垂と榊が部屋の四隅に立てられ、祝詞が響き始めると、急に室温が下がり、耳元で再びあの声がした。

「かえして……かえしてよ……」

消えた声と引き換えに

儀式が終わった日を境に、うめき声はぴたりと止んだ。

しかし、安心したのも束の間だった。

翌朝、神主から連絡が入った。

「実は……昨日の夜、退散した霊がどこへ行ったか、最後まで分かりませんでした。」

そして数日後、隣室に新しい住人が入居したが——

その夜、またあのうめき声が壁越しに聞こえてきた。

怨霊は退散したわけではなく、隣へ移っただけだった。



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