目次
■1. どこにでもあった、あの箱の話
今の若い人はもう知らないかもしれないが、昔は町のあちこちに電話ボックスがあった。
コンビニの前、駅の脇、公園の入り口、交差点の角……ガラス張りの小さな空間に、公衆電話が設置されていて、
誰もが当たり前のように使っていた時代の話だ。
あれは、昭和の終わり頃。
まだスマートフォンなんて存在せず、テレホンカードを使って電話をかけていた時代の、とある“奇妙な出来事”である。
■2. 深夜の呼び出し音
高校生の頃、塾の帰り道、家の近くの公園にある電話ボックスの前を通ったときのこと。
深夜11時近く。誰もいないはずの公園で、「リン……リン……」と電話の呼び出し音が響いていた。
(こんな時間に?・・・しかも電話ボックスが?)
不思議に思って近づくと、電話ボックスから、確かに呼び出し音が鳴っていた。
誰かが中にいるのかと思ったが、中は空っぽ。
それでも電話は鳴り続けていた。
■3. 繋がってしまった
恐る恐る受話器を取ってみた。
「……もしもし?」
すると、しばらく沈黙の後、少女の声が聞こえた。
「……たすけて……ここ、さむいよ……」
電波の悪いラジオのような、ざらざらしたノイズ混じりの声だった。
「誰? どこにいるの?」と聞き返しても、返事はなかった。
ただ、「さむい……ここ、さむいよ……」と、何度も繰り返すだけ。
気味が悪くなって受話器を戻すと、電話の音はピタリと止んだ。
■4. 町で聞いた噂
翌日、学校でこの話をすると、クラスの何人かが似たような体験をしていた。
「〇〇公園の電話ボックス、夜中になると勝手に鳴るらしいよ。」
「電話に出ると、“もうすぐ迎えが来る”って声がするって聞いたことある。」
町には、いつからかその電話ボックスについての都市伝説が存在していた。
昔、あの公園で少女が誘拐され、冬の夜に命を落としたという話と一緒に。
■5. ボックスの消滅
その電話ボックスは、平成に入ってすぐに撤去された。
理由は老朽化と言われているが、実際には深夜に「通話中のランプが勝手につく」などの異常が続いたからだとも噂された。
そして今でも、冬の深夜になると、あの電話ボックスが一瞬だけ戻ってくるのを見たという人がいる。
それは、少女の“声”を再び伝えるためなのかもしれない。
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