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【友達の家が廃屋だった件について】──実体験のような奇妙な話 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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【昔の友達からの突然の誘い】

大学生の夏休み、地元に帰省していた俺の元に、一通のLINEが届いた。

送り主は、小学校のとき仲が良かった「塚原和也(つかはらかずや)」
中学で転校して以来、連絡は一切なかったはずだ。

メッセージにはこう書かれていた。

「久しぶり!今、実家に戻ってきてるんだ。
よかったら家に遊びに来ない? 昔話でもしようよ。」

懐かしさが勝って、「いいよ」と返信した俺は、
言われた住所——昔遊びに行った塚原の家へ向かうことにした。

【昔と変わらぬ道、でも違う家】

田んぼの横を抜け、坂を上がった先にある古びた木造の家。
確かにここだったはず。

だが、目の前に現れたその家は、明らかに廃墟だった。

玄関の戸は破れ、窓ガラスは割れ、庭は雑草に覆われていた。
屋根は一部崩れかけていて、誰かが住んでいるとは思えない。

にもかかわらず、インターホンは鳴った。

そして——

中から「よぉ、久しぶり」と塚原の声が聞こえた。

【中には確かに、塚原がいた】

半信半疑で入ると、そこには塚原が当時のままの姿で座っていた。

埃っぽいのに、部屋の中は小学生の頃のまま。
ゲームも漫画も、何一つ変わっていない。

「中学で転校したあと、大変だったんだよ〜」
「またこうして会えるとは思ってなかったな」

自然すぎる会話。
違和感がありながらも、懐かしさが勝っていた。

【帰り際の違和感】

1時間ほどして、帰ろうとすると塚原は玄関でこう言った。

「また来てよ。……来てくれるよな?」

その目が、一瞬だけ笑っていないように見えた。

帰り道、何かに突き動かされるようにしてスマホで塚原のことを同級生たちに聞くと——

5年前、塚原和也は事故で亡くなっていた。

住所も、取り壊し予定の廃屋として管理されていると言われた。

【確認のために再訪】

翌日、もう一度塚原の家に行ってみた。

そこは昨日の家とは比べものにならないほど荒れ果て、誰が見ても完全な廃屋だった。

玄関には立入禁止の紙が貼られていた。

俺は確かに、昨日その家の中で会話をし、ゲームをして、昔話をしていた。

でも、もう誰も——そこには住んでいない。



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