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【3階のベランダに見たもの】──実体験のように語られる怖い話 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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【引っ越し初日の違和感】

これは、数年前に都内の築30年のマンションに引っ越したときの話。

3階の角部屋、南向きのベランダ付きで、風通しも日当たりもよく、立地の割には格安だった。
内見の時も特に問題はなく、契約してすぐに入居を決めた。

ただ、一つだけ妙なことがあった。

内見の時、管理会社の人がベランダにだけ出ようとしなかったのだ。

「ああ……ベランダ?あまり使ってない人、多いですね」とだけ言って、はぐらかされた。

【誰もいないはずのベランダ】

引っ越し当日、荷解きを終えた夜、
缶ビール片手にベランダへ出ようとしたとき、ガラス戸の向こうに"何かの影"が見えた。

人影……のようなものが、しゃがみこんでいるように見えた。

驚いてカーテンを開けたが、そこには何もなかった。

風に揺れる洗濯ロープだけが、かすかに揺れていた。

(自分の影が映っただけか)と思い、その日は気にしなかった。

【2週間後、向かいの部屋の住人が】

同じフロアの向かいに住む高齢の女性が、ある日エレベーター前で声をかけてきた。

「お兄さん、3階の○○号室の人?」

「はい、そうです」

すると、その女性は少しだけ表情を曇らせた。

「……前に住んでた若い男の人ね、夜中にベランダから落ちて亡くなったのよ。
あの部屋のベランダには、あまり出ないほうがいいよ。」

【夜中のカーテン】

それ以来、なんとなくベランダに出るのが怖くなり、カーテンを閉めたままにしていた。

だが、夜中にカーテンが勝手に揺れていることが何度もあった。

窓は閉めて鍵もかけてあるのに、
まるで誰かが外から軽く引いているように。

ある夜、試しにベランダ側にスマホを設置して録画してみた。

翌朝、再生すると——

夜中の3時23分、カーテンがゆっくりと開き、
その向こうに"しゃがんだ人影"が立ち上がる様子が映っていた。

【管理会社の対応】

すぐに管理会社に連絡し、録画を見せた。

担当者は無言で動画を再生し終えると、こう言った。

「やはり、出ましたか……実はこの部屋、何件か同じ報告をいただいています。
ただ、それ以上の被害は出ていないので、正式な"告知義務"は発生しておりません。」

納得できなかったが、引っ越しはできない状況だった。

それからは、夜は絶対にベランダに近づかないようにしている。

でも、たまに——

カーテンの向こうから、"トントン"とガラスをノックする音がする。



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