これは私がかつて住んでいた古いアパートで体験した、今でも思い出すと背筋が寒くなる実話です。
当時は社会人2年目で、都内の安アパートに一人暮らしをしていました。築年数は古いですが、家賃が安く、駅からも近かったので、特に不満はなかったのです。
入居して1ヶ月ほど経った頃、奇妙なことが起こり始めました。
目次
【1. 壁の中から猫の鳴き声】
ある晩、就寝中に「ニャー……ニャー……」というか細い猫の鳴き声で目が覚めました。
外の野良猫だろうと思って気にせず寝直しましたが、次の晩も、また次の晩も、決まって夜中2時頃になると聞こえてくるのです。
しかもその鳴き声は、窓の外ではなく、壁の中から聞こえていました。
【2. 引っかき音と異臭】
次第に、鳴き声と同時にカリカリ……ガリガリ……と何かを引っかくような音まで混じるようになりました。
怖くなって管理会社に相談したところ、「猫がどこかの隙間に入り込んでるかもしれない」と言われ、調査してもらうことに。
数日後、壁の一部に小さな穴を開けてカメラを入れて確認してもらったのですが——
何もいなかった。
それどころか、「この構造だと猫は入れないと思いますね」と言われてしまったのです。
けれど、それから今度は腐ったような異臭まで漂うようになってきました。
【3. 残されていたモノ】
覚悟を決めて、知り合いの大工に頼み、壁の中を一部開けてもらいました。
中から出てきたのは、小さな猫の白骨死体でした。
包帯のような布でぐるぐる巻きにされ、古びた子ども用の靴と一緒に、箱に納められていたのです。
それはまるで、何かを隠すように、丁寧に“埋葬”されたかのような状態でした。
【4. 住人の記録】
後日、近所の古い住人に話を聞いたところ、こんなことを言われました。
「その部屋ね、昔、小学生の子が飼ってた猫が行方不明になって……。その子もすぐに病気で亡くなったのよ。誰もその後のことは知らないけど、あの猫は——帰ってきてたのかもね。」
【5. その後】
遺骨は寺に持ち込み、供養してもらいました。
それ以来、鳴き声も異臭もぴたりと止みました。
事故物件でも何でもない“普通の部屋”で起きたこの出来事は、誰に話しても信じてもらえません。
でも私は知っています。
壁の中に埋められたものは、やがて声を出し始めることがあると。
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