目次
【夜道での声かけ】
これは、2年前の秋、当時社会人1年目だった俺が体験した話です。
残業を終え、夜10時過ぎに最寄り駅から自宅まで歩いていた時のこと。
住宅街の路地に差し掛かったところで、後ろから「すみません、道を教えて下さい」と声をかけられました。
驚いて振り向くと、そこには20代後半くらいの女性が立っていました。
長い髪に、白いカーディガン。
どこか不自然なくらい無表情。
彼女はこう続けました。
「この先の“○○神社”って、どこですか?」
【存在しない神社】
“○○神社”という名前は初耳だった。
生まれも育ちもこの土地で、だいたいの場所は把握しているつもりだったが、
そんな神社は聞いたこともなかった。
「すみません、その神社はちょっと……わかりません」と答えると、
彼女は小さくうなずいてこう言いました。
「……ああ、やっぱり。“こっち”の人じゃないんですね。」
その言葉の意味が分からずに固まっていると、
彼女はふいに背を向け、路地の奥へスッと歩き出した。
【消えたはずの女性】
あまりに不気味で、そのまま家へ帰ったのですが——
それから数日後。
会社帰り、また同じ道を歩いていると、
まったく同じ場所で、まったく同じ声が後ろから聞こえてきたのです。
「すみません、道を教えて下さい」
そして振り返ると、全く同じ女性が、全く同じ服装で立っていた。
「○○神社って、どこですか?」
その瞬間、ぞわっと鳥肌が立ちました。
(この人、前に……!)
驚きで言葉が出ず、逃げるようにその場を立ち去りました。
【交番での確認】
翌日、不安になって近くの交番で“○○神社”について尋ねると、
年配の警察官が少し顔を曇らせて言いました。
「君もあの女に会ったか。
……10年以上前、あのあたりで、ある女性が神社の場所が分からないまま行方不明になったんだよ。」
その話を聞いたあと、改めてあの道に行ってみたのですが、
そこにはもう、誰もいませんでした。
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