1994年4月13日放送、『警部補・古畑任三郎』1st season 第1話「死者からの伝言」。柔らかな語り口と鋭利な論理で犯人を追い詰める“倒叙ミステリ”の傑作が、ここから始まりました。主演は田村正和、脚本は三谷幸喜。第1話の犯人役（メインゲスト）は中森明菜が人気漫画家・小石川ちなみを演じ、名勝負を繰り広げます。
目次
作品データ（第1話）
タイトル：第1話「死者からの伝言」
初回放送：1994年4月13日（46分）
主演：田村正和（古畑任三郎）／共演：西村雅彦（今泉慎太郎）
犯人役ゲスト：中森明菜（小石川ちなみ）
脚本：三谷幸喜／演出：星護 ほか（シリーズ）
配信：FODで第1話配信（第1シリーズ）／Amazon Prime Videoでも配信あり
※放送・配信の内容や権利表記は各公式ページをご確認ください。
あらすじ（ネタバレなし）
嵐の夜、人気コミック作家・小石川ちなみ（中森明菜）は、関係のこじれた編集者を別荘の地下金庫室に閉じ込め“事故死”に見せかける。だが偶然現場を訪れた古畑任三郎（田村正和）が、違和感の連鎖から真相へとにじり寄っていく――。シリーズの“型”である倒叙（犯人先出し）が、第1話にして鮮烈に決まる導入です。
個人的感想
別荘のシチュエーションのみで進められるミステリー。
事件が起きてからの登場人物も古畑と小石川の２名。
このシチュエーションでこんなにおもしろいのはすごいです。
１時間弱があっというま。
そりゃ、人気になりますよね。
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ここが見どころ
雨夜×別荘×金庫室――古典モチーフを現代ドラマの速度で再配置。細部の矛盾を拾い上げる会話運びが痛快。
古畑の“間”と中森明菜の静かな凄み――柔と剛の対話劇。互いの“嘘”と“矛盾”が少しずつ露わになる緊張感。
三谷幸喜の設計――事件の鍵は“ささいな違和感”。第1話でシリーズのルールと快感原理を明快に提示。
主要キャスト＆スタッフ（第1シリーズ基準）
古畑任三郎：田村正和／今泉慎太郎：西村雅彦
脚本：三谷幸喜／演出：星護・河野圭太・松田秀知 ほか
第1話ゲスト：中森明菜（小石川ちなみ） ほか。
まとめ
『古畑任三郎』の“面白さの原型”は、第1話にすべて詰まっています。言葉の綾と論理の刃で崩していく快感は、初見でも再見でも色褪せません。配信で手軽に、パッケージで永久保存に――まずは「死者からの伝言」からどうぞ。
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