1994年4月27日放送の『警部補・古畑任三郎』シーズン1 第3話「笑える死体」は、精神科医・笹山アリ（古手川祐子）が“正当防衛”を装って恋人殺害を隠蔽しようとする倒叙ミステリ。柔らかな物腰の古畑任三郎（田村正和）が、細部の違和感を積み上げて論理で崩すシリーズ屈指の心理戦回です。
目次
作品データ
話数／題：第3話「笑える死体」
初回放送：1994年4月27日（フジテレビ）
脚本：三谷幸喜／演出：河野圭太
主演：田村正和（古畑任三郎）／西村まさ彦（今泉慎太郎）
ゲスト（犯人）：古手川祐子（笹山アリ）／被害者：羽場裕一（田代慎吾）
本編尺：約46分
（放送日・尺・主要キャストは公式配信ページ・番組データより。）
あらすじ（ネタバレ最小）
有能な精神科医・笹山アリは、誕生日に“驚かせるのが好き”な愛人・田代の性格を逆手に取り、強盗侵入に見せかけた正当防衛を計画。現場に現れた古畑は、侵入経路や室内の片付け方など“ほんの小さなズレ”から矛盾を嗅ぎ取り、言葉と論理でアリを追い詰めていく。
見どころ
“正当防衛”の論理崩し：被害者の性格付けと現場工作の細部を縫う推理線。倒叙の快感が端正に立ち上がる。
古畑のレアな素顔：第3話は“愛車での初臨場”や、話題に上りやすい小ネタも。シリーズファンには外せない回。
古手川祐子×田村正和の張り詰めた会話劇：心理戦の呼吸が心地よく、終盤の“決め手”まで緊張が途切れない。
個人的感想
今回はしょっぱなから嫌われている古畑。
そして、精神科の先生との会話のやりとりが精神科先生らしくて面白いです。
最後のパーティーグッズさえ捨てておけば完璧だった気がします。
今回も面白い会でした。
次回は、小説家、こちらも面白そうです。
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一言レビュー
“驚かせる性格”という人間の癖をトリガーにした犯罪を、古畑が言葉の罠で解体していく——。倒叙の楽しみとシリーズらしいユーモアが、46分の中にぎゅっと詰まった名編です。
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