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【映画レビュー/配信情報】スピルバーグ『太陽の帝国(Empire of the Sun)』――少年の“喪失と再生”を描く戦争ドラマの金字塔

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第二次世界大戦下の上海を舞台に、少年の目を通して〈戦争〉と〈喪失〉を描き切ったスティーヴン・スピルバーグの傑作『太陽の帝国』(1987)。ジョン・ウィリアムズの名曲、アレン・ダヴィオの雄大な撮影、そして当時13歳のクリスチャン・ベールの鮮烈な主演が結晶した一本です。この記事では、作品の見どころ/受賞歴/配信・円盤情報を“いま”の情報でまとめます。作品選びの参考にどうぞ。

作品データ(サクッと要点)

監督:スティーヴン・スピルバーグ

原作:J・G・バラード『太陽の帝国』(自伝的長編)/脚本:トム・ストッパード

出演:クリスチャン・ベール、ジョン・マルコヴィッチ、ミランダ・リチャードソン、ナイジェル・ヘイヴァース、伊武雅刀 ほか

製作/配給:アンブリン・エンタテインメント/ワーナー・ブラザース

上映時間:154分(約)

あらすじ(ネタバレなし)

1941年の上海。英国人の富裕層の子息ジム(C・ベール)は戦火の混乱で両親と離ればなれになり、日本軍管理下の収容所へ。アメリカ人の生き抜き上手・ベイシー(J・マルコヴィッチ)らと出会い、苛酷な日々のなかで“少年”としての無垢を喪いながらも、生への意志を燃やしていく――。

個人的感想

けしてすごい面白いって感じのエンターテイメントの映画ではありません。
しかし、現実を突きつけるようで、おとぎ話のようでなんとも言えないこの作品の雰囲気があり、そこが魅力です。
ジョン・マルコヴィッチは若いけど、若くないお顔。
クリスチャン・ベールは、少年ですが、顔がいまと変わらず、クリスチャン・ベールです。
その二人を見るだけでもこの作品の一見の価値アリです。
ちょっと長いですが、最後までみれちゃいます。

見どころ・ここが“刺さる”

1) 少年の視点で観る戦争のスケール

本作は“爆撃の美しさ”に心を奪われる少年の視線を通じ、戦争の狂気と魅惑を二重写しに見せる稀有な戦争映画。ダヴィオの雄渾な撮影とウィリアムズのスコアが、ジムの感情の振幅を大きなうねりで支えます。

2) 上海ロケの歴史的スケール

本作は1940年代以降で初めて上海で撮影されたアメリカ映画。市街地封鎖や看板の旧字体化が許可され、5,000人超の現地エキストラが参加するなど、現地撮影ならではの熱量が画面に刻まれています。

3) 13歳のクリスチャン・ベール、伝説の主演デビュー

繊細さと野性味が同居するベールの怪物的演技は、後年の名優を予感させる圧巻の完成度。マルコヴィッチの“生存術”の軽やかさとの対比も見事です。

受賞・評価トピック

アカデミー賞6部門ノミネート
(撮影、美術、衣装、編集、作曲、録音)※第60回(1988)公式。

英アカデミー賞(BAFTA)3部門受賞
撮影賞、音響賞、作曲賞(ジョン・ウィリアムズ)。

“買い”ポイントまとめ

スピルバーグ流の〈喪失の物語〉×戦争映画の迫真性

上海ロケ&膨大なエキストラが生む、歴史の手触り

ベール&マルコヴィッチの競演、ウィリアムズの胸を打つ旋律

受賞歴で裏打ちされた完成度(アカデミー賞6ノミネート/BAFTA3冠)

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感想(1件)

少年が“太陽”を見上げた瞬間、あなたの胸にも静かな火が灯る。――『太陽の帝国』は、いま観ても息をのむ“再発見”が待っています。

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