【場面解説＆購入ガイド】『異世界還りのおっさんは終末世界で無双する』──アザミが市役所を離れて自衛官・那須川に出会うまで

投稿日：2025年9月14日

導入（要約）

ホームセンターでの救助の後、アザミが市役所で一度落ち着いた流れから離れ、隣室で那須川（自衛官）と鉢合わせになる一連の描写は、本作における「個人での生存」から「集団での移動・再編」へ物語が大きく転換する重要シーンです。

シーンの流れ（ネタバレ少なめの具体）

該当部分では、アザミが偶然ナノハと那須川が出てきて鉢合わせになります。那須川は自衛官としての責任感と当時の“救援が来なかった経緯”に強い負い目を感じており、アザミとの会話を通して互いの立場やこれからの移動方針（全員で移動するか一部だけ動かすか等）を擦り合わせていきます。会話の中で那須川の葛藤（自衛隊員としての矜持と敗北感）が描かれ、アザミ側は合理的に最良と考える選択肢を提示する──という構成です。場面の細かい台詞回しや心理描写は原作での読み応えが高く、多くの読者が「転機」を感じた場面になっています。

この場面が作品全体で重要な理由

「救助＝終わり」ではなく、その後の受け入れ・移動計画がどう決まるかを見せることで、サバイバルものとしての現実味が強まります。

自衛隊側（那須川）の描写によって、“国家的な救援の是非・限界”が個人の責任感と結びついて提示され、物語のスケール感が広がります。

アザミのリーダー性（合理的判断と実務行動）がよりはっきり見える転換点でもあり、以後の行動につながる伏線にもなっています。

個人的感想

いったん市役所を追い出されたアザミは、タケルとモモに出会ってまた、人を助ける行動に出ます。
こちらの話もまたいいです。
田舎での救出劇、田舎でのコミュニティの話。
市役所とはまた違ったコミュニティを作っています。
それから、また市役所に戻って、市役所のコミュニティを救います。
救ってばかりの主人公ですが、かっこよくていいですね。