『トーク・トゥ・ミー』（原題：Talk to Me）は、A24が配給を手がけた2022年製作（日本公開は2023年）のオーストラリア発ホラー映画です。SNS時代の若者文化と降霊術という古典的ホラー要素を融合させ、「触れてはいけないものに触れてしまった恐怖」を極めて生々しく描き出した一本として、世界的に高い評価を獲得しました。
物語の中心となるのは、パーティー感覚で行われる危険な降霊遊び。正体不明の“手”を握り、「トーク・トゥ・ミー」と唱えることで霊と交信できるという噂が若者たちの間で広まっていきます。主人公のミアもその遊びに参加しますが、制限時間を超えて霊を呼び続けてしまったことで、取り返しのつかない事態へと巻き込まれていきます。遊び半分の好奇心が、現実と死者の境界線を崩壊させていく展開は、終始緊張感に満ちています。
本作の大きな魅力は、ジャンプスケアに頼りきらない心理的恐怖演出です。霊に取り憑かれた人間の異様な言動、現実か幻覚か判別できない映像表現、そして登場人物たちの感情がじわじわと追い詰められていく構成が、観る者の不安を増幅させます。ホラーでありながら、喪失や依存といったテーマが深く掘り下げられている点も評価されています。
主演はソフィー・ワイルド。瑞々しい演技で、恐怖と悲しみの狭間で揺れる主人公像をリアルに体現しています。また、監督は双子のダニー＆マイケル・フィリッポウ兄弟。長編デビュー作とは思えない完成度の高さで、A24作品の中でも異彩を放つ存在感を放っています。
目次
こんな方におすすめです。
・近年評価の高いホラー映画を探している方
・単なる怖さだけでなく、心理描写や余韻を重視する方
・『ヘレディタリー』『ミッドサマー』などA24ホラーが好きな方
個人的感想
かなりエグいです。
潔く幽霊話なので、苦手な方は注意です。
そこに海外のエグいホラー部分もまざって怖いです。
幽霊呼び出す儀式が面白いし、単純で学生向け。
不良っぽい幽霊呼び出す腕を持っている二人組があんがい真面目とか、見てて飽きない要素があって、案外短めなので面白く最後まで見れます。
『トーク・トゥ・ミー』は、レンタル配信やデジタル購入、DVD／Blu-rayなどで視聴可能です。自宅でじっくりと恐怖を味わいたい方は、配信サービスでのレンタルやコレクション目的でのディスク購入がおすすめです。取り扱い状況や価格は各サービスで異なるため、最新情報は販売・配信ページで確認してください。
若者の軽い好奇心が招く地獄を、これほど鋭く描いたホラー作品は多くありません。観終わった後も強烈な余韻を残す『トーク・トゥ・ミー』は、ホラーファンなら一度は体験しておきたい必見作です。
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