「怖い話　奇妙な話　不思議な話　短編集」 一覧

謎の金魚 夏祭りの夜、俺はふと立ち寄った金魚すくいの屋台で、一匹だけ異様に大きく、黒目がちで妙に澄んだ目をした金魚をすくった。 店主は笑って「こいつは長生きするよ」とだけ言い、紙袋に入れてくれた。 家 ...

忘れられた監視小屋 大学時代、友人のバイトを手伝って山奥にあるダムの管理施設へ行ったときのことだ。 敷地の端には、今は使われていない古びた監視小屋がポツンと建っていた。 小さな木造の建物で、窓ガラスは ...

深夜の集まり 「交霊って、実際にできるもんなのかな？」 大学時代の友人4人で集まった飲み会の夜、ふと誰かがそんな話を言い出した。 軽い肝試しのつもりだった。 夜中1時、明かりを落とし、部屋のテーブルに ...

大学時代、心霊好きな友人たちと「降霊術」を試した夜のことは、今でも忘れられない。 ネットで見つけた簡単な方法だった。机の上に紙とペンを置き、五十音を書き込む。全員で軽く指をペンに触れて、心の中で「この ...

深夜の集団 大学のサークル仲間と飲み会を終え、終電を逃した拓海（たくみ）は、友人の歩美（あゆみ）と2人で駅近くの裏道を歩いていた。 夜道は静まり返り、街灯の少ない通りは不気味なくらい暗かった。 「この ...

【友人たちとの貸別荘旅行】 大学時代の友人4人で計画した1泊2日の貸別荘旅行。 郊外の山奥にある静かな貸別荘は、写真で見る限りも綺麗で設備も充実。 「ここなら気兼ねなく騒げるな！」と、みんなワクワクし ...

格安の貸別荘 大学の友人4人で、夏休みに避暑地へ旅行した。ネットで見つけた格安の貸別荘は、写真よりも少し古びていたものの、静かな森の中にあり雰囲気は悪くなかった。 「田舎だし、夜は星が綺麗そうだな」 ...

「先輩、俺……実は最近、ちょっと怖い体験したんですよ。」 ビールを一口飲んだ後輩の佐藤が、妙に真剣な表情でそう切り出した。 「へぇ、どんな話だ？」 俺が軽く笑いながら促すと、佐藤はグラスを置いて、静か ...

居酒屋の薄暗いテーブル席、ビールの泡が静かに沈んでいく中、後輩のタカシは妙に真剣な顔で、ぽつりと切り出した。 「先輩……この前、ちょっと変な体験したんですよ。」 仕事帰りに軽く一杯のつもりが、どうやら ...

居酒屋の個室、仕事終わりの飲み会。焼き鳥の煙とビールの泡がほどよく気持ちを緩めたころ、後輩のタカシが、ぽつりと話し始めた。 「先輩、ちょっと聞いてほしいんすけど……。実は、1週間前にめちゃくちゃ怖い体 ...