「 短編 」 一覧

序章──地図にない神社 都内の大学に通う「涼介」は、民俗学ゼミの課題で「未記録の神社」を調査していた。文献にも記録がなく、地図にも載っていない神社を見つけるのが目的だった。 調査を進めるうちに、彼はあ ...

「なあ、お前、魍魎（もうりょう）って知ってるか？」 大学の夏休み、友人の佐々木が妙なことを言い出した。オカルト好きの彼は、昔から都市伝説や怪談話を集めては試そうとするやつだった。 「魍魎って、死者の霊 ...

序章：奇妙な古書 都市伝説マニアの 田村和也（たむら・かずや） は、ネットオークションで手に入れた古い和綴じ本を開いた瞬間、背筋に冷たいものを感じた。 本のタイトルは 『魍魎秘儀録（もうりょうひぎろく ...

廃村の奥にある謎の神社 大学のオカルト研究サークルに所属する俺は、友人の斉藤とともに「地図に載っていない神社」を探すのにハマっていた。ネットの噂や古い文献を頼りに、誰も訪れない神社を見つけるのが楽しか ...

友人の奇妙な趣味 俺の友人・杉本は、昔からオカルトにのめり込んでいた。 心霊スポット巡り、呪術の研究、禁じられた儀式の収集──俺は正直、あまり関わりたくなかったが、付き合いが長かったこともあり、適当に ...

【プロローグ】 「なあ、お前、『魍魎召喚の儀』って知ってるか？」 大学時代の友人、山本がそんなことを言い出したのは、飲み会の帰りだった。 「なんだそれ、都市伝説か？」 「いや……実際にやった奴がいるら ...

駅前の商店街を歩いていると、ふと気になる店を見つけた。 「チョコレート工房 ふしぎ堂」 レトロな看板に、かわいらしいチョコレートのイラスト。 「……こんな店、前からあったか？」 この商店街には何度も来 ...

プロローグ：どこからか漂う甘い香り 最近、不思議なことがある。 朝、家を出るとほんのり甘いチョコレートの香りが漂っている のだ。 ここは住宅街。近くにチョコレート専門店も洋菓子店もない。 なのに、毎朝 ...

奇妙な洞穴の噂 田舎の祖父母の家に遊びに行くたび、俺は友人のタクミと山で遊んでいた。その山の奥には、誰も近づかない「洞穴」がある。 子供のころ、大人たちはその洞穴について口をそろえてこう言った。 「あ ...

忘れられた防空壕 「この先に、防空壕があるらしいよ」 夏休み、地元に帰省していた拓也は、幼なじみの慎二と山を歩いていた。慎二が言うには、戦時中に使われていた防空壕が山の奥にあるらしい。 「俺のじいちゃ ...